三菱UFJ信託銀行、財形貯蓄の管理業務をオンライン化–事務作業時間を73%削減
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三菱UFJ信託銀行は、ローコード開発プラットフォーム「SPIRAL ver.1」を基盤に、財形貯蓄手続き業務をオンライン化するシステムを構築した。これにより、事務作業時間を約73%削減し、財形貯蓄制度の導入企業・団体の利便性向上にも貢献した。スパイラルが7月3日に発表した。
三菱UFJ信託銀行は、国内外で幅広い金融業務を展開しているが、これまで財形貯蓄の管理業務は全て紙と印鑑で行われていた。手続き業務には大きな労力が必要だったため、それぞれの業務の手作業の多さや、郵送手続きによる時間の長さ、人件費や通信費、紙の保管費などのコストに課題を感じていた。このため、財形貯蓄手続き業務をオンライン化するシステムの構築を検討した。
複数の企業から必要な要件だけを抽出したシンプルなシステムを短期間で開発でき、想定内の費用で導入が可能なSPIRAL ver.1を選定した。同社は、2015年にオンラインで財形貯蓄制度への新規加入や解約などの手続きが可能な「財形WEB」、2022年にオンラインで勤労者積立額や奨励金、積立入金額を確認および変更できる「帳票WEB」を構築した。
財形WEBは、加入者が財形貯蓄に関する手続きをオンラインで行うことができる。また、専用フォームで申請することで、新規申込、一部払出・解約請求、積立入金額の変更・積立中断・再開、住所変更届、改姓届、メールアドレスやパスワードなどの情報変更が可能となっている。
帳票WEBは、導入企業・団体での加入者の控除額明細書と奨励金明細書の確認および変更作業をオンラインで完結できる。また、三菱UFJ信託銀行の財形貯蓄データ管理システムと連携し、データの突合や照会の自動化も実現した。
SPIRAL ver.1の導入効果として、財形WEBでは加入者と導入企業・団体が24時間のオンライン手続きが可能となり、帳票WEBでは全ての手続きがオンライン上で完結するようになったため、事務作業時間を約73%削減できた。また、導入企業・団体は、毎月の入金金額の確認にかかっていた時間を最大約30%削減でき、郵送作業の削減にも成功した。
三菱UFJ信託銀行は、帳票WEBを現在190社以上に導入し、導入数をさらに増やすことを目指す。また、構築したシステムの改良を続け、他の金融機関から見ても利便性が高く、さらなる効率化を図ることを今後の展望としている。