KADOKAWA、漏えい情報の拡散行為に法的措置の準備を開始
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KADOKAWAとドワンゴは7月10日、サイバー攻撃者が同社グループから窃取し暴露した情報をさらに拡散するなどの悪質な行為をしている人物に対する法的措置の準備を開始したことを明らかにした。同社によれば、拡散だけでなく関係者に対する脅迫めいた行為も確認され、「これらの行為は絶対におやめください」(同社)と呼び掛けている。
KADOKAWAグループでは、6月8日未明にサイバー攻撃による大規模なシステム障害が発生し、ランサムウェアなど複数の手法を用いたサイバー攻撃者が同グループから個人情報などの膨大なデータを窃取し、同27日頃にダークウェブサイトで暴露した。KADOKAWAとドワンゴは、7月3日までに暴露された情報が同グループから漏えいしたものである可能性を認めていた。
KADOKAWAとドワンゴは7月5日、暴露された情報と社内の記録との照合、確認を慎重に進めているとしつつ、暴露されたとする情報を匿名の掲示板やSNSなどで拡散する行為を確認したとし、こうした行為自体が法的に罰せられる可能性を伴い、行為により関係者がさらなる被害に遭う危険があるとして、悪質な行為者には、法的措置を徹底的に講じる方針を表明した。
現在までKADOKAWAとドワンゴ、角川ドワンゴ学園による対策チームがウェブの巡回監視や外部からの情報提供に基づいて漏えい情報の拡散につながる投稿の削除を運営者に申請しているといい、複数の投稿内容の削除を確認しているという。また、スパムメール配信などの迷惑行為には警察と連携して対処し、悪質性の高い情報拡散者に証拠保全を行い刑事告訴、刑事告発を含む法的措置の準備を進めているという。