NTTコムウェアとNTT Com、作業員の安全管理をAI予測する新機能

今回は「NTTコムウェアとNTT Com、作業員の安全管理をAI予測する新機能」についてご紹介します。

関連ワード (データマネジメント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 NTTコムウェアとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、工場やプラント設備などの現場作業員の安全と健康の確保を支援する新機能「安心安全機能」をクラウドサービス「プラントコラボ」で提供開始したと発表した。

 安心安全機能は、AIを活用して作業員の体調や環境負荷を分析し、「AIによる体調リスク予測」「危険エリアへの侵入検知」「転倒検知」を提供することで、労働災害の防止に貢献する。近年、労働災害は増加傾向にあり、特に工場やプラント設備などの現場では、熱中症や転倒などによる事故が深刻な問題となっているという。ベテラン作業員の高齢化に伴い、ノウハウの継承や人材不足も課題となっている。

 AIによる体調リスク予測では、ウェアラブルデバイスから取得したバイタルデータと作業強度、環境データなどをAIが分析し、暑熱環境による身体不調リスクや体調の変化を予測する。この予測情報は安全ダッシュボードに表示され、作業員自身と管理者が確認できる。管理者は、この情報を基に作業負荷を考慮した業務アサインを行い、事故リスクを低減できるという。

 危険エリアへの侵入検知では、設定した危険エリアに作業員が侵入することをリアルタイムに検知し、作業員本人と安全ダッシュボードに警告を通知する。これにより、事故発生時の迅速な初動対応が可能となる。転倒検知では、作業員の転倒発生と転倒位置を検知することで、事故発生時の迅速な対応に役立てる。

 これらの機能に加え、危険エリアへの侵入時間などの蓄積データは、リスクデータとして活用できる。特定の作業手順や設備における危険を分析し、作業手順や設備配置の見直し、安全対策の追加など、効率的かつ安全な作業環境構築に向けた改善が可能になる。

 両社は今後、プラントコラボと安心安全機能を工場やプラント設備を有する企業を中心に展開する。これにより、効率的な業務計画と安全な作業環境を実現し、働く人一人一人に寄り添うウェルビーイングな現場づくりに貢献することを目指すとしている。

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