ジュビロ磐田、試合会場の輻輳対策で衛星ブロードバンドを活用
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プロサッカークラブのジュビロ磐田は、試合会場での携帯電話回線の輻輳(ふくそう)によるさまざまな支障を回避するため、衛星ブロードバンドを活用した。これを支援したインターネットイニシアティブ(IIJ)子会社のIIJエンジニアリングが発表した。
今回、ジュビロ磐田が衛星ブロードバンドを活用したのは、8月11日に開催されたエコパスタジアム(静岡スタジアム)での「サッカー明治安田J1リーグ」第26節での鹿島アントラーズとの試合になる。
ジュビロ磐田は、これまで大勢の観客が集まる試合会場での通信品質の向上を課題としており、数万人規模の観客が集中する会場では、携帯電話回線が輻輳して電子チケットの入場確認や飲食、グッズ販売でのキャッシュレス決済などの運営業務に支障が生じていたという。こうしたことは来場者の満足度や利便性の低下にもなり、安定した通信環境の構築を必要としていた。
IIJエンジニアリングによれば、広大なスタジアムの敷地に固定ブロードバンド回線を敷設することは難しく、非常に高い設備の維持管理コストが試合など短期イベントにおける通信需要に対して見合わないなどの事情もあったという。
そこで同社は、「マルチアクセスソリューション」を用い、衛星ブロードバンド通信をIIJバックボーン経由でインターネットに接続する通信環境とWi-Fi環境をパッケージ化して会場に導入。入場ゲートやグッズ売り場の周辺など10カ所に衛星ブロードバンドアンテナ3台とWi-Fiアクセスポイント10台を設置し、設置位置、電波強度の測定など調整を実施した。試合当日は、円滑に電子チケットの確認端末やキャシュレス決済端末などが安定して通信を行えたとしている。