NTT Com、日用品メーカー各社とGHG排出量算定のデータ流通基盤を実証

今回は「NTT Com、日用品メーカー各社とGHG排出量算定のデータ流通基盤を実証」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営、カーボンニュートラル(脱炭素)等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は9月27日、日用品関連メーカー各社と共同で、温室効果ガス(GHG)排出量の算出を目的とする「一次データ流通基盤」の構築に関する実証実験を10月から行うと発表した。一次データ流通基盤の構築は、国内の日用品業界では初だという。

 実証では、NTT Comのデータスペース接続環境を用いて、日用品メーカーと各種資材メーカー各社が実際のデータ連携業務を模擬的に行い、その有用性を検証する。その実現に向けて必要な要件を洗い出していく。また、データスペース接続環境を活用した安全なデータ流通の実用性も検証するとしている。

 実証にはNTT Comのほか、日用品メーカーから花王、大王製紙、ユニ・チャーム、ライオン、資材メーカーからエム・エーライフマテリアルズ、JNC、住友精化、TOPPAN、日本触媒、三菱ケミカルグループ、レンゴーが参加する。また、全体の事務局機能をデロイト トーマツ コンサルティングが担当する。

 各社は、自社測定および外部ステークホルダーへの調査(取引先の自社関連排出量の直接把握など)などにより収集したGHG排出量算定での一次データの授受を全てデータスペース基盤で行う。これにより、データ開示先ごとに個別対応する必要がなくなるなどの効果が期待され、実証ではサプライチェーン内での連携の効率化を検証する。

 さらに、一次データ流通基盤は、データ提供者と指定開示先だけにデータが保存される分散型の仕組みで高い秘匿性を確保しているという。実証では、実際にデータを流通させることで、安全なデータ流通の実用性も検証するとしている。

 各社は、2024年12月まで実証を行い、実証完了後はデータ流通の効果や課題を評価した上で、次のステップに向けた取り組みを検討する。2025年以降に、実証成果の公表と社会実装に向けた検討を行うという。

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