Electron代替を目指す「Tauri 2.0」正式版に到達。デスクトップアプリとモバイルアプリ開発の両方に対応
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Electronの代替を目指すRust製の軽量なアプリケーションフレームワーク「Tauri」の開発チームは、「Tauri 2.0」正式版の公開を発表しました。
Tauri 2.0 Stable. Out now. Read more:https://t.co/wbxWxFpUCj
— Tauri (@TauriApps) October 2, 2024
Web技術を用いてアプリケーションを開発できるフレームワークとしては、Elecronが代表的な存在です。
ElectronはChromiumとNode.jsを用いている一方、Tauriは実行環境のOSが備えるWebViewを用い、Rustでバックエンドを記述することで、ChromiumもNode.jsも組み込むことなく軽量なフレームワークを実現しているのが大きな特徴です。
Tauriの開発チームは、ブラウザエンジンの「Servo」をTauriの組み込みWebViewにすべく開発を進めていますが、現時点ではまだこれは開発中のプロジェクトであり、Tauri 2.0でもOSのWebViewを利用します。
参考:Rust製ブラウザエンジン「Servo」搭載、新たなWebブラウザ「Verso」の開発プロジェクトが立ち上がる
デスクトップとモバイルの両方に対応
Tauri 1.0は、HTML/CSS、JavaScriptなどのWeb技術を用いてデスクトップアプリケーションを開発できるフレームワークとして登場しました。
Tauri 2.0ではこの特徴を引き継ぎつつ、これまでデスクトップアプリケーション開発用のTauriとモバイル開発用のTauri Mobileに分かれていたソフトウェアを1つにし、Tauri 2.0ではWindows、Mac、Linuxに対応したデスクトップアプリケーションと、iOSとAndroidに対応したモバイルアプリケーションの両方を開発できるようになりました。
コードを変更すると自動的にライブビューに反映されるHot-Module Replacement(HMR)機能もモバイルデバイスとエミュレータにも拡張されています。
プラグイン機能が拡張され、これまでTauri本体に組み込まれてきた機能の多くが公式プラグインに移行しました。と同時に、Tauri開発チームやコミュニティがプラグインを開発することでTauriの機能拡張が容易になります。
公式プラグインとしては、例えばOSの起動と同時にアプリケーションを起動する「Autostart」、バーコードを読み取る「Barcode Scanner」、AndroidとiOSで生体認証機能を呼び出す「Biometric」、クリップボードの読み書きを行う「Clipboard」、コマンドラインインターフェイスを提供する「Command Line Interface(CLI)」、ファイルシステムにアクセスする「File System」を始めとする多数の機能がプラグイン化されています。
その他多数の新機能については「Tauri 2.0 Stable Release」をご覧ください。