両備システムズとパナソニック コネクト、多要素認証ソリューションで協業
今回は「両備システムズとパナソニック コネクト、多要素認証ソリューションで協業」についてご紹介します。
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両備システムズとパナソニック コネクトは5月8日、多要素認証システムと認証テクノロジーを連携したソリューションで協業を開始したと発表した。今後、豊富なラインアップで最適なソリューションを提供し、両社は2030年度にセキュリティ事業の売り上げ20億円を目指すという。
その先駆けとして、両備システムズの多要素認証ソリューション「ARCACLAVIS」シリーズの1つである「ARCACLAVIS Ways」に、パナソニック コネクトの顔認証技術を搭載した新バージョンを6月から提供する。
ARCACLAVISはICカードや生体情報による多要素認証により、PC利用時の本人認証を強化するセキュリティソリューション。同ソリューションは、両備システムズ独自の「まばたき検知」による、なりすまし防止機能に対応している。この機能は顔認証の追加機能として、AIを利用してユーザーの「まばたき」を検知する。これにより人間と写真を区別し、写真を使った不正な顔認証の突破を防止する。
ARCACLAVIS Waysは、多要素認証・シングルサインオンに対応した認証セキュリティソリューション。これまでのID/パスワードによる認証を、顔認証やICカード認証による多要素認証に置き換え、ユーザー認証を強化できる。
またパナソニック コネクトの顔認証技術は、40年以上にわたるカメラの画像処理で培った画像鮮明化技術と、顔の特徴を学習するディープラーニング技術を活用している。同社によると、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証ベンチマークテスト(NIST FRVT 1:1)において高い評価を獲得しており、これまでに空港、アミューズメントパーク、店舗、オフィスなどで1日30万回超の固有の顔認証を達成してきたという。
今後両社は、ARCACLAVISおよび医療向けのセキュリティサービスパッケージ「Ryobi-MediSec」などを活用し、医療分野に向けてセキュリティソリューションを展開していく。また民間企業、自治体、教育機関など、医療分野に限らず厳格な本人確認や利便性の向上が求められる市場に対しても、ソリューションを提供していく予定だ。