Ruby on Rails、今後は6カ月ごとに新機能を含む新バージョンが登場、セキュリティ修正はリリース後2年間提供。新しいメンテナンスポリシー発表

今回は「Ruby on Rails、今後は6カ月ごとに新機能を含む新バージョンが登場、セキュリティ修正はリリース後2年間提供。新しいメンテナンスポリシー発表」についてご紹介します。

関連ワード (セキュリティ、今後、開発等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Ruby on Rails(以下、Rails)の開発チームは、今後6カ月ごとに新機能を含む新バージョンをリリースし、2年間のセキュリティ修正を提供するなどの新しいメンテナンスポリシーを発表しました。

New Rails maintenance policy and end of maintenance announcements https://t.co/c3TPIMOgiV

— Ruby on Rails (@rails) October 15, 2024

不定期だったこれまでのRailsのリリース

Railsはこれまで、不定期にバージョンアップが行われてきました。

例えば現在最新のRails 7.2は今年(2024年)8月にリリースされ、その1つ前のRails 7.1は10カ月前の2023年10月に、さらにその前のRails 7.0は22カ月前の2021年12月にリリースされています。

ちなみにRails 7.2の次はRails 8.0で、現在ベータ版です。おそらく今年8月にリリースされたRails 7.2から数カ月程度の間隔でリリースされることになる見通しです。

今回発表された新しいメンテナンスポリシーは、Railsの新バージョンやセキュリティ修正のスケジュールをタイムベースの定期的なものにするというものです。

6カ月ごとに新機能を含む新バージョンがリリース

発表された新しいメンテナンスポリシーは以下となっています。

  • 新機能を含む新バージョンを6カ月ごとにリリース
  • マイナーリリースでは最初のリリースから1年間のバグ修正
  • マイナーリリースでは最初のリリースから2年間のセキュリティ修正

例えば、今年8月にリリースされたRails 7.2(Rails 7.2.x)では来年(2025年)8月までバグ修正が、再来年(2026年)8月までセキュリティ修正が提供されます。

2023年10月にリリースされたRails 7.1(Rails 7.1.x)では、今年(2024年)10月までのバグ修正、来年(2025年)10月までのセキュリティ修正が提供されます。

ちなみに、その前のRails 7.0.xはバグ修正期間は終了しており、2025年4月までセキュリティ修正が提供される予定です。

またRails 6.1.xはメンテナンス期間が今月で終了したことも明らかにされました。近いうちに最後のセキュリティリリースが提供され、以後のセキュリティ修正は提供されなくなります。

Railsの開発チームは、このポリシー変更によって最新バージョンのRailsの改善と、コミュニティ全体に利益をもたらす新機能の開発にリソースを集中できるようになると説明しています。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
ローコードの後に来るものは?そして、何故公開をする必要があるのか?
ソフトウェア
2021-08-10 18:31
BroadcomによるVMware買収が明日完了することが確実に。企業としてのVMwareはなくなり、Broadcom傘下のブランドに
Broadcom
2023-11-22 17:12
「GIGAスクール構想前倒し」で教育はコロナと戦えるか
くわしく
2021-02-26 13:21
KDDI、仕訳明細・残高データの可視化ツール導入–親会社と子会社双方の負担軽減
IT関連
2021-03-19 16:53
Udemyの幹部たちが、より良いUdemyを作るために退社した理由
IT関連
2022-02-12 09:07
Tricentis、AI型テスト自動化ツールを日本で本格展開–伊藤忠商事が「S/4HANA」移行で活用
IT関連
2024-04-26 02:32
LINEの不具合、一部復旧 グループ機能などはトラブル続く
ネットトピック
2021-04-13 06:21
エアロネクストとセイノーHDが無在庫・無人化を実現する新スマート物流事業化に向け業務提携
ドローン
2021-01-23 20:15
ヤマトの高齢者見守りサービス、全国展開へ IoT電球の利用状況で安否確認、月額980円から
企業・業界動向
2021-02-07 05:42
AIを駆使して「Observability 3.0」への進化を実現–New Relic
IT関連
2025-03-25 22:35
メタウォーター、基幹システムを「SAP S/4HANA」で刷新
IT関連
2021-07-22 14:05
ラウンドアップ:IT業界で脱炭素の取り組みが拡大–各社動向を振り返り
IT関連
2022-08-17 04:43
【インタビュー】人工流れ星の2023年に商用運用開始へ、10年の節目を迎える日本の宇宙スタートアップ「ALE」
宇宙
2021-07-17 03:08
Sansan、「Bill One」の請求書発行機能を単体で提供–インボイス制度対応に向け
IT関連
2022-07-12 12:27