TOPPAN、独自技術とアプリでリンゴを選果–判定難しい糖度を判断

今回は「TOPPAN、独自技術とアプリでリンゴを選果–判定難しい糖度を判断」についてご紹介します。

関連ワード (マーケティング、流通テック最前線等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANデジタルは1月17日 、リンゴの蜜入り・内部褐変・糖度を判定する「りんご向けコンパクト選果機」を開発したと発表した。スマートフォン上で選果状況を閲覧でき、選果作業における負担軽減や精度向上を目指す。

 TOPPANデジタルでは、長野県飯綱町にDXを推進する開発拠点を開設。2024年12月から2025年1月までの約1カ月間、リンゴ農家を対象に実証実験を実施した。

 リンゴは、外皮の傷や色味とともに内部の傷み(内部褐変)の見極めが必要になるが、見た目だけで内部褐変を判断することは難しいとされている。また、一般的なリンゴ選果機は高価で大型なものが多く、コストや扱いにくさから導入が難しかったという。

 リンゴ向けコンパクト選果機は、机上に置ける小型サイズで、スマートフォンと連携することで、ディスプレイなども不要。持ち運びが可能な重量・サイズを実現したという。

 ハロゲンランプと分光センサーを用いた独自技術で、リンゴの蜜の有無・内部褐変の有無・糖度の3つを判定し、リンゴの内部品質の測定を実現。スマートフォンをBluetooth接続し、選果機から送信された蜜判定・褐変判定・糖度判定などのデータを専用アプリで分析できる。

 実証実験ではリンゴ30個を検証したところ、86%のリンゴの蜜入り、90%のリンゴの内部褐変、平均±1.3度の誤差の糖度判定が確認できたという。

 今後は、さらなる実証実験などを通じて選果機装置の改良やサービスの立ち上げを進め、2026年下半期までの提供開始を目指す。

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