KDDIら、広告クリエーティブの生成AIシステム開発–一貫したブランドイメージを実現

今回は「KDDIら、広告クリエーティブの生成AIシステム開発–一貫したブランドイメージを実現」についてご紹介します。

関連ワード (データマネジメント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 KDDIはRecursive、Supershipと共同で、生成AIを活用した広告クリエーティブ生成システムを開発し、ベータ版テストを完了したと発表した。

 同システムは、バナーサイズとブランド種別などの条件を入力し、素材画像をプロンプト入力することで、AIがブランドガイドラインに準拠したバナー画像を自動生成する。重要業績評価指標(KPI)予測モデルにより選別された良質なバナー画像を複数出力し、ユーザーはその中からバナー画像を選択できる。

 3社は、KDDIにおいてベータ版テストを実施。その結果、デザイン考案とラフ作成、仕上げの各工程で、約50%の業務工数の削減を確認できたという。

 ベータ版テストにおいて、ブランドイメージに合致した画像生成では、「au VISUAL IDENTITY」の写真規定に定義された4つの付加価値を反映し、デザイン考案時間を短縮できた。au VISUAL IDENTITYは、ビジュアル表現に一貫性を持たせ、auのブランドイメージを醸成するために定義したauブランド全体の指針(ガイドライン)。ブランド管理に詳しくない担当者でも原則に沿ったクリエーティブを制作することが可能となり、業務工数の削減と成果物の品質管理を両立できる。

 同システムは、過去の広告配信実績データに基づき、広告効果(CTR)を予測する機能も搭載している。同機能により数十種のクリエーティブ案から自動で良質な案を選別してユーザーに提示できる。これにより、担当者の業務習熟度に関係なく均質的で精度の高い判断ができるようになる。テストでは、データに基づく業務の平準化が確認されているという。

 オンライン広告のクリエーティブ制作には、柔軟性と迅速性が求められる一方で、ブランドイメージやガイドライン順守などの制約が多く、担当者の負担と作業の属人化が懸念されていた。従来の作成プロセスでは、広告配信実績データの活用も不十分だった。

 今後は、KDDIグループでの導入を進めるとともに、法人向けサービスとして提供することも視野に入れている。

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