オラクル、「Fusion Cloud」製品に多数のAIエージェント機能を追加

今回は「オラクル、「Fusion Cloud」製品に多数のAIエージェント機能を追加」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 日本オラクルは2月12日、報道機関向けに説明会を開催し、同社SaaS「Oracle Fusion Applications」で提供される新たなAIエージェント機能について説明した。

 Oracle アプリケーション開発&戦略 グループ・バイスプレジデントのMiranda Nash氏はまず、同社は「信頼できるAIパートナー」として、最新のAI技術をFusion Applicationsに直接組み込んで提供していると強調。その特徴として、「最高品質のデータを用いて高品質な結果を提供し、常にプライバシーを保護する」「追加コストなしでアプリケーションにシームレスに統合され、Oracleによる完全な検証が可能である」「主要な大規模言語モデル(LLM)がOracleのクラウドを選択し、最適なモデルの選定と検証が可能である」――の3点を挙げた。

 加えて、OracleのAIは「予測AI」「生成AI」「AIエージェント」へと進化してきたとし、予測AIはエンティティーの分類や異常の検出、数値の予測、推奨などを、生成AIは執筆のアシスト、要約、カテゴリー分類、エンティティー抽出、感情分析などの用途を実現してきた。その上で、最新のAIエージェントでは、検索拡張生成(RAG)を活用したQ&Aアシスト、連続処理エージェント、自律型エージェント、複数エージェントワークフローを実現するとのこと。それぞれ、50~100以上のユースケースが利用可能/追加予定となっている。

 Nash氏はAIエージェントの特性についても説明。AIエージェントは人間の言語で対話し、周囲のデータ(コンテキスト)を常に感知して変化に対応する。自律的に行動し、重要な意思決定は人間が判断して承認することも可能になる。また、LLMはアクションプランを策定し、次のステップを決定し、複数のAIエージェントを含むプロセスを調整する。これらの特性は互いに補完し合うものだという。

 同氏は最新のユースケースとして、「Oracle Fusion Cloud Sales」「Oracle Fusion Cloud Supply Chain&Manufacturing(SCM)」「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management(HCM)」のAIエージェントを紹介した。

 Oracle Fusion Cloud Salesの新しいAIエージェントと生成AI機能は、営業が顧客とより有意義な関係を構築し、営業プロセスを加速できるよう支援するものとなる。「Oracle Fusion Cloud Customer Experience(CX)」の一部として、財務およびサプライチェーン全体にわたって統合されたデータを活用し、営業が各アカウントに対してパーソナライズされ文脈に沿った体験を提供できるように支援する。顧客エンゲージメントエージェント、顧客レコードエージェント、顧客インテリジェンスアシスタント、多言語サポートなどが提供される。

 Oracle Fusion Cloud SCMでは、新しいロールベースのAIエージェントがサプライチェーンに関する日常的なタスクを自動化し、より戦略的な業務に多くの時間を費やせるようにする。調達、製造、品質管理、配送、サプライチェーン管理などの分野で、それぞれのAIアドバイザーがプロセスを効率化し、従業員体験と生産性を向上させる。これにより、企業は複雑な業務を簡素化し、データドリブンな意思決定を行うことができるようになる。

 Oracle Fusion Cloud HCM向けの新しいロールベースのAIエージェントは、複雑な人事プロセスに関するワークフローを自動化し、従業員が重要な業務に集中できるようにする。キャリアサポートの提供や管理業務の自動化、入社手続き、契約実務、業績評価、福利厚生といった手続きを簡単にし、従業員の体験と生産性を向上させる。

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