「Ubuntu」と「Debian」の7つの主な違い–どんなユーザーに最適なのか
今回は「「Ubuntu」と「Debian」の7つの主な違い–どんなユーザーに最適なのか」についてご紹介します。
関連ワード (さまざまなLinuxディストリビューションの世界、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
非公式にではあるが、「Debian」は「全てのディストリビューションの母」と呼ばれている。「Ubuntu」がDebianをベースとしており、非常に多くのディストリビューションがUbuntuをベースとしていることがその理由の1つだ。例えば、「Ubuntu Budgie」はUbuntuをベースとしており、UbuntuはDebianをベースとしている。
ただし、UbuntuがDebianをベースとしているからといって、両者が全く同じディストリビューションであるわけではない。実際にさまざまな相違点がある。明白な違いもあれば、あまり知られていない細かい違いもある。
本記事では、全てのディストリビューションの母と、その最も重要な子の主な相違点を解説する。これらの違いを理解しておけば、自分の用途やニーズに適したディストリビューションを見極めるのも容易になるだろう。
Debianはコミュニティー主導のディストリビューションで、安定性と信頼性、オープンソースの原則に重点を置いている。Debianにはオープンソースソフトウェアだけが同梱されており、リリースサイクルはUbuntuよりもはるかに遅い。
UbuntuはCanonicalによって開発されており、使いやすさとアクセシビリティーに重点を置いている。オープンソースソフトウェアとプロプライエタリーソフトウェアの両方をサポートし、Debianよりも頻繁にアップデートされる。
どちらのディストリビューションも堅牢だが、このカテゴリーではDebianの哲学の方が優位性を持っている。その一方で、Ubuntuの使いやすさへの取り組みは成果を上げている。地球上で最も堅牢なOSの1つを利用したい人はDebianを選択してほしい。最新のハードウェアをサポートする極めてユーザーフレンドリーなOSを使ってみたい人はUbuntuを選んでほしい。
Debianは2年ごとにリリースされる。安定性を優先するために長いテストフェーズを設けているからだ。
Ubuntuは通常版が6カ月ごと長期サポート(LTS)版が2年ごとにリリースされる。
新しい機能や頻繁なアップデートを好む人はUbuntuを選択してほしい。次の大きなリリースまで長期間待つことを気にしない人はDebianを選ぶといいだろう。
Debianはインストールするのにも使用するのにも多少の知識が必要だが、それほど高度な知識やスキルが求められるわけではない。インストーラーは旧式かもしれないが、それでもポイント&クリックで操作することが可能だ。
Ubuntuはインストーラーからデスクトップまで、最もユーザーフレンドリーなOSの1つである。また、新しいユーザーでも混乱しないデフォルト設定を備えているため、初めてのユーザーに非常に適している。
表面的にはどちらのディストリビューションもユーザーフレンドリーだとみなすことが可能だが、これに関してはUbuntuの方が優れている。