「DX、Boxで進めよう」と訴求していきたい–Box Japanの佐藤新社長
今回は「「DX、Boxで進めよう」と訴求していきたい–Box Japanの佐藤新社長」についてご紹介します。
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クラウドサービスで企業のコンテンツ管理・活用ソリューションを提供する米Boxの日本法人Box Japanの社長執行役員に、専務執行役を務めていた佐藤範之氏が2月1日付で就任した。同氏はBoxの存在感をさらにどう高めていくか。
「私はBoxに勤めて11年目になるので、社内はもちろん、お客さまやパートナー企業の皆さんのこともよく存じ上げている。存じ上げているからこそ、責任の重さをひしひしと感じている」
佐藤氏に、まずは社長就任の抱負を聞いたところ、こんなコメントが返ってきた。と言いながらも、既にBox Japanの顔の一人として社内外に認知されている存在なので、「これから、さらに成長させていきたい」と、準備万端といった様子だ。
新社長就任のタイミングでのインタビュー取材としてはこの後、市場や事業の現状認識をはじめ、企業としての戦略や経営のかじ取りについて聞いていくのだが、今回は、経営や事業の戦略については2月26日に同社が開いた記者会見の記事、佐藤氏の経歴については社長就任時の記事をご覧いただくとして、本稿ではBoxに対する筆者の見方から質問を投げかけていきたい。
Boxに対する筆者の見方とは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)において、非常に重要な役割を果たす存在になるのではないかというものだ。なぜならば、どの企業の、どの業務においても、書類や画像などのコンテンツの管理・活用は欠かせないからだ。Boxのサービスは現在、グローバルで約12万社、日本でも2万社を超える企業が利用しているが、さらにもっと多くの企業に使われるようになれば、もっとDXも進むのではないか。その意味で、Boxはそうした使命を担っていると以前から感じていた。
実は今回の取材に当たり、佐藤氏には、事前にその旨を伝え、特にBoxのサービスをまだ使っていないユーザーに向けたメッセージを意識してほしいと依頼した。その上で、改めてBoxの一番の魅力を聞いたところ、同氏は次のように答えた。
「お使いいただいているお客さまが、皆さん、笑顔になることだ。皆さんと申し上げたのは、コンテンツというのは、どの企業においても、誰もが日々の仕事の中で取り扱うものだからだ。そこが使いやすくなれば、仕事の生産性が上がり、スピーディーに効率よく仕事を終えて早く帰ることができるようになる。だから、自然と笑顔になる」
この質問はすなわちDXに取り組む理由でもあるが、「笑顔になる」とはユニークな回答だ。その根底には、「私の信条は『ワーク・イン・ライフ』。人生を楽しむことが第一で、ワークもそのピースの一つだ」と、同氏なりの人生観があるようだ。
とはいえ、Boxを使っていないユーザーにとって知りたいのは、仕事の生産性向上における投資対効果(ROI)はどうなのかだ。この点について佐藤氏は、次のように説明した。
「まずクラウドサービスなので、オンプレミスのファイルサーバーをはじめとしたシステムが必要なくなることから、その構築および運用コストを考えれば大きな差が出る。しかもデータ量は現状で年々1.6倍増加し、今後AIを活用するようになると、この倍率がもっと大きくなり、ROIは数年で数倍になるだろう。さらに言えば、そうして蓄積されたコンテンツは、AIを活用する上で“宝の山”になる。これにより、DXをしっかりとスピーディーに進めることができるようになる」
この話の中で、佐藤氏が特に強調していたのが、「Boxは容量無制限」ということだ。ユーザーはデータの容量増加を気にする必要がなく、「宝の山」を築けるというわけだ。この点でBoxを高く評価する声も多い。