アドビ、「AEP Agent Orchestrator」を発表–10種の目的別エージェントでビジネスを支援

今回は「アドビ、「AEP Agent Orchestrator」を発表–10種の目的別エージェントでビジネスを支援」についてご紹介します。

関連ワード (マーケティング等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Adobeは、主力製品の「Creative Cloud」アプリケーションに加え、さまざまな強力なエンタープライズソリューションを提供している。その中には、パーソナライズされた顧客体験を提供するのに役立つ「Adobe Experience Platform」(AEP)もある。それらの機能がAIエージェントの追加によって強化される。

 Adobeは米国時間3月18日、米国ラスベガスで開催中の年次カンファレンス「Adobe Summit」で「Adobe Experience Platform Agent Orchestrator」を発表した。同機能により、同社とサードパーティーのAIエージェントを構築、管理、展開できるようになる。

 同社によると、AEPを通じて、年間1兆を超えるエクスペリエンスがアクティブ化されているという。Agent Orchestratorは、企業データ、コンテンツ、顧客行動に関する深い理解を活用して、これらのエクスペリエンスを提供できる。「Experience Platform Agent」は、Adobeのエンタープライズアプリケーションで直接使用でき、現時点で10種類の目的別エージェントが用意されている。

 プレスリリースによると、「Account Qualification Agent」「Audience Agent」「Content Production Agent」「Data Insights Agent」「Data Engineering Agent」「Experimentation Agent」「Journey Agent」「Product Advisor Agent」「Site Optimization Agent」「Workflow Optimization Agent」がラインアップされている。

 これらのエージェントは、AIを用いて目的のタスクを実行する。例えば、Content Production Agentは、マーケターやクリエイターが事前に定義されたブランドガイドラインを順守しながらアウトプットを増やせるように、指示書に基づいてコンテンツを作成する。Site Optimization Agentは、ブランドウェブサイトの問題を特定、検出、修正し、顧客エンゲージメントを促進することが可能だ。

 Adobeの分析によると、2024年7月~2025年2月にかけて米国の小売サイトへのトラフィックは生成AIを情報源として1200%増加しているという。同社によれば、エージェント型AIは消費者とブランドの間の成長関係をさらに構築するだろう。

 AEP Agent Orchestrator上に構築された新しいアプリケーション「Adobe Brand Concierge」も発表された。同社によると、顧客データとブランド属性を活用することで、従来のAIチャットボット体験を超えて「より豊かな」顧客体験を生み出すという。それにより、顧客が商品の検討から購入に至るまでを支援する。

 Brand Concierge Agentは、他のエージェントと連携して、パーソナライズされたエクスペリエンスを作成し、チーム固有の課題に対応する。例えば、Brand Conciergeは、ブランドウェブサイトで一般的な製品情報以上のものを顧客に提供できるという。アカウントとの関係に基づいて応答をパーソナライズしたり、フォローアップの予約などの追加アクションを実行したりすることも可能になる。

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