池田泉州銀行、地方銀行初の「bellSalesAI」導入–営業効率と顧客満足度向上へ
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池田泉州銀行は、ベルフェイスが提供する営業支援アプリ「bellSalesAI」を地方銀行として初めて導入した。グループ全体での生成AI活用によるデジタル戦略を推進し、リテール営業の効率化とコンプライアンスを強化する。ベルフェイスが4月4日に発表した。
今回の導入は、同行のグループ会社である池田泉州TT証券に続くもので、銀行・証券のリテール営業における全面的な導入となる。これにより、外回り営業担当者はbellSalesAIを活用し、営業活動の効率化を目指す。
bellSalesAIを活用することで、営業担当者は顧客との面談時に会話データを元にAIが自動的に必要な情報を抽出し、交渉内容などの記録を瞬時に作成できる。これにより、営業担当者の主観や記憶に頼らないデータ蓄積が可能となる。また、自動作成された記録を元に顧客関係管理(CRM)への転記が可能となり、事務作業の時間や入力負担が軽減される。
bellSalesAIは、「Salesforce」の自動入力に特化した営業支援アプリだ。商談の会話データからAIが必要な項目を自動で抽出し、Salesforceに自動入力することで、営業担当者の手間を大幅に削減する。商談後には自動でサマリーが生成され、「Slack」や「Teams」へ通知されるため、情報共有の効率化も実現する。
金融商品の提案や約定手続きをする際は、金融商品取引法に基づき、顧客との交渉内容を詳細に記録する必要がある。これに対し、同行の従来の業務フローでは、営業担当者が顧客との会話を元に記録を作成し、CRMシステムに登録していた。このプロセスは業務負担が大きく、効率化が求められていた。また、手作業による記録では内容の網羅性や正確性にばらつきが生じる可能性もあり、客観的な記録作成が課題となっていた。
同行によると、bellSalesAIはアプリの起動が容易であり、単なる文字起こしだけでなくAIによる要約も可能な点が評価された。今後はCRMとの自動連携も検討されており、記録内容を自動的にCRMに反映することで、情報共有の効率化が期待されている。
同行は、デジタル戦略推進の体制を強化しており、2025年度末までに営業・業務生産性を30%向上させることを目標としている。生成AIを活用したDX推進を通じて組織の生産性を高め、顧客との時間を増やすことで、顧客満足度の向上を目指す。