Anthropic、学生と教師のためのAI「Claude for Education」をリリース
今回は「Anthropic、学生と教師のためのAI「Claude for Education」をリリース」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
教室での人工知能(AI)の利用に尻込みせず、いかに有効活用できるのかを探っている学校は多い。そこでAnthropicは、学び方に変化を起こすべく設計した新しいAIチャットボットを公開した。
Anthropicは米国時間4月2日付の記事で、教師と学生のために開発した特化版「Claude for Education」をリリースすると発表した。通常版に似たチャットボットだが、大きな違いがいくつかある。
新たに登場した「learning mode」(学習モード)がいちばんの特徴であり、Claude for Educationの違いがよく出ているところだ。単に質問に回答するのではなく、学生が自分で答えにたどり着けるように、チャットボットが学生に質問していく。
Anthropicによると、Claude for Educationは「この問題にどう取り組みますか?」「その結論を裏付ける根拠は何ですか?」と、質問によって学生を誘導する。会話全体を通じて、中心にある考え方を強調し、問題の背後にある基本原理を浮き彫りにしていくことで、学んでいる内容を学生が確実に理解できるようにする。
学生はさらに、引用文献付きの文献レビューを書いたり、段階的なガイダンスに従って複雑な数学の問題を解いたり、論文ステートメントについて提出前にフィードバックをもらったりできる、とAnthropicは述べている。
Claude for Educationは、教師や学校管理職の負担軽減も目指している。
Anthropicによると、教師は特定の学習結果に合わせたルーブリック(評価基準表)を作成したり、学生のエッセイに対してその生徒に合わせたフィードバックを書いたり、さまざまな難易度の化学式を生成したりできるという。
管理職は、入学者数の傾向を分析したり、繰り返し使う返信メールを自動化したり、ポリシー文書をすぐに理解できる分かりやすい形式に変換したりできる。
Claude for Educationは「Projects」を通じて利用できる。Projectsは月額18ドル(約2600円)の「Pro」プランか、1人当たり月額25ドル(約3600円)「Team」プランで使える(料金はいずれも、年間契約で一括前払いした場合の月額換算)。
Anthropicによると、ノースイースタン大学やチャンプレイン大学など、いくつかの高等教育機関とすでに提携しているという。