Rocket Labの20回目の打ち上げは失敗、ペイロードも失う

今回は「Rocket Labの20回目の打ち上げは失敗、ペイロードも失う」についてご紹介します。

関連ワード (Electron、Rocket Lab、ロケット等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Rocket Lab(ロケットラボ)は米国時間5月15日朝に20回目となるElectron(エレクトロン)打ち上げを実施したが、第2段エンジンが点火された直後に重大な問題が発生した。本来はそうならないはずだが、エンジンは点火後に停止した。これはシステム不具合のときに起こる自動緊急停止プロセスの結果のようだ。Rocket Labは第2段の点火直後に問題が発生し、ロケットとペイロードを失う結果となったことを確認した。

同社は2020年7月のミッションも失敗している。Electronを使った13回目の打ち上げのロケットと搭載ペイロードは、第2段燃焼中に起こったエンジン不具合で失われた。その問題も今回同様に安全停止がきっかけとなって起こり、ロケットや貨物は爆発しなかったもののロケットは停止し、目的の軌道へと達せずペイロードも分離しなかった。

関連記事:Rocket Labの打ち上げは第2段ロケットの燃焼中に失敗、キヤノン電子開発の地球観測衛星などが消失

「Running Out of Toes」という名称の今回のフライトはRocket Labの2021年3回目の打ち上げで、有料顧客BlackSkyのためのものだった。同社のグローバル監視・情報収集プラットフォームの運用に使われる地球観測衛星を軌道に乗せる計画だった。そして衛星を宇宙へと運ぶElectronロケットで使われる第1段ブースターの回収も予定されていた。

Rocket Labの打ち上げ後のロケットを回収は、2020年11月に続き今回が2回目だった。同社は今回の試みのために、改善された熱保護システムやブースターを動かすRutherfordエンジンを守る熱シールドなどElectronそのもののアップグレードを含め、多くの点を改良した。こうした改善は、回収後の再利用のためにいい状態を維持するという、再利用可能な最終デザインとするためだ。

Rocket Labは打ち上げ後に、安全停止後に第2段が「予想された打ち上げコリドー内に留まり」、社会やチームにいかなりリスクも与えないと記した声明文を出した。同社はまた、第1段が予定どおり着水し、チームがブースター回収のために太平洋の現場にいると述べ、少なくともミッション2つめの目的は順調に達成されつつあるようだ。

今回の異常の原因は調査されることになり、今後のミッションで同じ問題が起こらないよう次の打ち上げ前までに究明が要される。

関連記事:Rocket LabのElectronロケットはヘリで空中回収して再利用

画像クレジット:Rocket Lab


【原文】

Rocket Lab flew its 20th Electron mission on Saturday morning, but the launch ran into a significant issue just after its second stage engine ignited. The engine appeared to shut down just after the ignition, which is not what it’s supposed to do, and which is likely the result of an automated emergency shutdown process that would trigger in case of a system failure. Rocket Lab confirmed that the issue happened shortly after the ignition of the second stage and resulted in the loss of the vehicle and its payload.

The company last encountered a mission failure in July 2020, when the vehicle and its payloads on Rocket Lab’s 13th Electron flight were lost after an engine failure that occurred during the second stage burn. That issue similarly resulted from a triggered safety shutdown, meaning that while the rocket and its cargo didn’t explode, the spacecraft simply stopped operating, but didn’t reach its target orbit or release its payload.

This flight, called “Running Out of Toes,” was Rocket Lab’s third this year, and a paid, dedicated launch for customer BlackSky, meant to deliver an Earth observation satellite for that company to help power its global monitoring and intelligence platform. This mission profile also included a key test of Rocket Lab’s rocket reusability program, with a planned recovery of the first-stage booster used in the Electron vehicle that carried the satellite to space.

This was also the second time that Rocket Lab performed a rocket recovery, after picking one up post-launch back in November. The company implemented a lot of improvements for this second try, including upgrades to Electron itself, with a better thermal protection system and upgraded heat shield to protect the Rutherford engines that power the booster, which are designed to help the final reusable design keep those in good shape for future reuse post-recovery.

 

Rocket Lab issued a statement later on Saturday noting that the second stage “remained within the predicted launch corridor” after its safety shutdown, and won’t pose any risk to the public or its teams. The company also noted that the first stage splashdown did occur as planned, and that the recovery team is on site in the Pacific Ocean to retrieve the booster, so that secondary aim of the mission appears to be on track for success, at least.

This anomaly will now result in an investigation in to the cause, which will be required before Rocket Lab returns to flight in order to ensure future missions don’t fall prey to the same issue.

(文:Darrell Etherington、翻訳:Nariko Mizoguchi)

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