「Ciscoは新しくなった」–日本APACトップが語るAI時代のプラットフォーム戦略

今回は「「Ciscoは新しくなった」–日本APACトップが語るAI時代のプラットフォーム戦略」についてご紹介します。

関連ワード (ネットワーク等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Cisco Systemsは11月12~13日、オーストラリアのメルボルンでアジア太平洋および日本と中国地域向けの年次イベント「Cisco Live! 2024」を開催した。シニアバイスプレジデント兼同地区担当プレジデントのDave West氏がAI時代の製品開発やソリューションの方針を示した。

 West氏は、イベントのステージに立つとすぐ「Ciscoは新しくなった。AI時代に組織がコネクトし保護する方法をあらゆる面から変えていく」と宣言した。

 同社のセキュリティへのフォーカスは数年前からだが、West氏は次のように戦略を説明する。

 「卓越したネットワーキング企業になるためには、卓越したセキュリティ企業であるべき。卓越したセキュリティ企業になるためには、卓越したAI企業に、そして、卓越したAI企業になるためには卓越したデータ企業になるべき」

 最後のデータの部分は、Splunkの買収で補い「全てがそろった」(West氏)という。その上で、今後は技術革新を進めてAI時代の組織のインフラを支援していくと同氏は述べる。

 AIは、インターネットに類するインパクトを持つが、特に世界人口の60%が住むアジア太平洋・日本・中国は大きな潜在性があるという。一方で、AIへの準備の度合いを調べる同社の最新調査「AI readiness index」のアジア太平洋・日本版では、「AIの潜在性をフルに活用できる準備ができている」と回答した企業が15%にとどまった。だが、86%は「今後1年半の間にAI戦略を実装する必要を感じている」と回答したという。なお、「AIの準備ができている」という回答は、前回調査(2023年)から減少している。

 West氏は、インターネットの波に乗り遅れた企業が倒産に追い込まれたようなことがAIの波でも予想されると指摘。そして、「AIの準備のために、まずはAIインフラを整える必要がある」と助言した。

 Ciscoは、この1年でSplunkを含む10社を買収し、「AIを活用したソリューション、AI活用のためのソリューション」として、AI時代のインフラを構築している。その一部として、CiscoとSplunkを統合した包括的なオブサーバビリティ(可観測性)、ThousandEyesによる高品質なデジタル体験、2024年に発表した新ソリューションの「Nexus HyperFabric AI Cluster」(後述)や「AI Pods」、セキュリティの「HyperShield」、Webexの「AI Agent」などを挙げた。

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