NTT東西、固定電話のIP網移行で最新情報–「マイライン」などサービス終了、便乗商法に注意喚起
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東日本電信電話(NTT東日本)と西日本電信電話(NTT西日本)は1月20日、固定電話のIP網移行後のサービス提供について、報道機関向けにオンライン形式で説明した。
NTTは2010年11月、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN、いわゆる固定電話)をIP網に移行する際のスケジュール感や機能・サービスの扱いについて方針を示し、その後も段階的に情報を公開してきた。
2017年10月には、固定電話のIP網移行後のサービスと移行スケジュールを発表。固定電話(加入電話・INSネット)のIP網への移行は2024年1月に開始し、2022年1⽉頃から提供条件や手続きなどの案内を開始するとしていた。
NTT東日本 経営企画部 営業企画部門 部門長の井上暁彦氏はまず、固定電話のIP網移行(PSTNマイグレーション)について改めて説明し、「局内の設備をPSTN網からIP網へと切り替える」ことだと強調した。いわゆる“ラストワンマイル”などと呼ばれる加入者宅に最終的に引き込まれている回線(メタル回線)はそのまま継続利用されることから、加入者側での移行手続や宅内工事などは不要で、既存の電話機なども継続利用できる。
基本料金も現状と同額に維持され、距離に依存しない「シンプルでフラット」な料金体系となる。同氏は悪質な便乗商法などに対する懸念も表明した。「電話機の交換が必要」「別のサービスに契約し直さないと電話が使えなくなる」といった悪質な誘導が行われる可能性があることにも注意する必要があるだろう。
基本料金や通話料、継続/終了するサービスについては既に公表されている通りだ。INSネットのディジタル通信モードは2024年1月に提供終了の予定だが、移行が間に合わないユーザーが出ることを想定し、「切替後のINSネット上のデータ通信」(補完策)を2027年頃までをめどとして提供する予定となっている。
今回は新たに仕様変更となるサービスが公表されたほか、シンプルでフラットな料金体系に移行することを踏まえた通話料割引サービスの提供終了、「マイライン・マイラインプラス」の終了も明らかにされた。
マイライン・マイラインプラスに登録している加入者は、移行後は何も指定しない場合はNTT東西のサービスを利用する状態に戻るが、“00xx”といった識別番号を指定することで任意の事業者を選択して通話することは従来通り利用可能となる。