ファーウェイが手書きメモも可能な電子書籍リーダー「MatePad Paper」を発表、約6万4000円

今回は「ファーウェイが手書きメモも可能な電子書籍リーダー「MatePad Paper」を発表、約6万4000円」についてご紹介します。

関連ワード (比較対象、独自、米国等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


最初の電子書籍端末が発売されてから20年近く経つものの、このカテゴリーが活況を呈しているとは決して言えない。楽天Koboのような企業が最善の努力を続け、Barnes & Noble(バーンズ・アンド・ノーブル)のハードウェアなどが残ってはいるものの、この10年以上の間、Amazon(アマゾン)のKindle(キンドル)が市場を支配し続けている。

今週のMWC(モバイル・ワールド・コングレス)では、窮するハードウェアメーカーのHuawei(ファーウェイ)が「MatePad Paper(メイトパッド・ペーパー)」という新製品を発表し、この市場への参入を表明した。10.3インチのEインクディスプレイを採用し、同社の筆記具「M-Pencil(Mペンシル)」で手書きメモを取る機能を備えたこの製品は、最終的にreMarkable(リマークブル)の製品が最も比較対象となる可能性がある。

同社の最新機種「reMarkable 2」をレビューしたDevin Coldewey(デヴィン・コールドウェイ)氏は、この製品が「ニッチを貫いている」と書いた(これはKindleシリーズ以外の電子インク製品のテーマでもある)。Huaweiは「ちょっとだけ、なんにでもなれる」を目指したデバイスで押し通すことを望んでいる。その中核は、Huawei Books(ファーウェイ・ブックス)電子書籍ストアにある約200万のタイトルの他、PDFを含むさまざまなファイル形式を閲覧できる巨大なリーダーだ。

関連記事:あらゆる面で初代を上回りニッチを貫くE Inkタブレット「reMarkable 2」

このデバイスは、Huawei独自のHarmonyOS(ハーモニーOS)を搭載している(これはAndroidを使えなくなった後の同社が、MWCで発表するテーマの1つだ)。しかし、そのことが、MatePad Paperをより電子インクタブレットに似た物にしている。現時点では、Huaweiは依然としてサードパーティ製アプリの利用が制限されているため、そのようなアプリは見当たらない。しかし、メールやノート、イベントなどのウィジェットは用意されている。

10.3インチの大画面は、ウィンドウを2つに分割でき、一方のウィンドウで本を読みながら、もう一方のウィンドウにM-Pencilでメモを書く(遅延は26ミリ秒)ことができる。ソフトウェア面におけるもう1つの特長は、Huaweiのノートパソコン「MateBook(メイトブック)」との間でファイルをすばやく行き来させられることだ。翻訳機能も搭載されている。

音声記録用のマイクとオーディオブック用のスピーカーが内蔵されていることも、このタブレットの命題を後援する特長だ。セキュリティのための指紋認証リーダーを搭載し、3625mAhのバッテリーは90分の充電で6日間の読書が可能な急速充電に対応している。

だが、これらすべての機能が色褪せる欠点は、この製品が499ユーロ(約6万4000円)と、電子書籍リーダーよりもハイエンドタブレットに近い価格で販売されていることだ。現在進行中の地政学的な問題により、この製品がいつか米国で正式に発売されると想像することは難しい。それでも、この製品は今週のMWCで最も興味深い消費者向け発表の1つである……と言えば、製品そのものよりもこの展示会について語ることになるかもしれない。

画像クレジット:Huawei


【原文】

Nearly 20 years after the release of the first e-reader, the category isn’t exactly a hotbed of activity. Amazon has ruled the roost for over a decade now, in spite of the best efforts of companies like Kobo (Rakuten) and what remains of Barnes & Noble’s hardware efforts.

This week at MWC, embattled hardware maker Huawei announced that it’s getting in on the action with the MatePad Paper. With a 10.3-inch E Ink display and the ability to take notes with the company’s M-Pencil writing tool, offerings from reMarkable could ultimately be the best comparison point.

Reviewing that company’s latest product, Devin noted that the product “remains firmly in its niche” — which has been a bit of a theme with e ink products outside the Kindle universe. Huawei’s hoping to push through with a device aimed at being a little bit of everything. At its heart, it’s a massively sized reader with access to the 2 million or so titles in the Huawei Books store, as well as various other file types, including PDF.

The device runs Huawei’s proprietary HarmonyOS — a theme you’re going to see across its MWC announcements, after having lost access to Android. But that effectively makes it something more akin to an e ink tablet, albeit Huawei’s still limited access to third-party apps at the moment. What it does offer, however, are widgets for things like e-mail, notes and events.

The large screen can be split to have something like reading open in one window and 26 ms writing with the M-Pencil in the other. One of the other upshots of the software is the ability to quickly move files back and forth between a MateBook laptop. There’s also built-in translation available.

Another bit backing up the tablet thesis here is the inclusion of a microphone for notetaking and a pair of built-in speakers for audio books. There’s a fingerprint reader for security and fast charging that allows for six days of reading with a 90-minute charge for the 3625 mAh battery.

The downside to all of those features is the fact that the thing runs closer to a high-end tablet than e-reader, at €499. Due to ongoing geopolitical issues, it’s hard to imagine this thing getting a proper U.S. release at any point. Still, it’s easily one of the most interesting consumer announcements at MWC this week — which may say more about the show than the product itself.

(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
三原市、LGWAN環境のクラウド利用を「A10 Thunder CFW」で改善
IT関連
2024-06-01 03:01
GPT-4が検出する新たな脆弱性–サイバー攻撃への悪用を懸念する研究
IT関連
2024-06-18 04:14
ニトリ、自社ECにAI活用の商品マスター採用–情報の自動取得で作業負担軽減へ
IT関連
2024-01-13 15:32
NFTマーケットプレイスを手がける暗号資産取引所コインチェックがCyberZとエンタメ領域で協業
ブロックチェーン
2021-06-17 07:05
MS、「ワードパッド」を非推奨アプリに–今後のWindowsリリースで削除予定
IT関連
2023-09-05 21:55
[速報].NET 9が正式リリース。ガベージコレクションの改良でより高速かつ省メモリに、可観測性を実現する.NET Aspire、AIツールのためのミドルウェアなど登場
.NET
2024-11-13 09:17
商社の山善、自社負担でCO2排出算定アプリを販売店に展開
IT関連
2022-07-02 13:33
北朝鮮ハッカー、偽企業を立ち上げセキュリティ研究者を攻撃–グーグルが指摘
IT関連
2021-04-02 05:42
NEC、新型メインフレーム「AKATSUKI」を発表–DX貢献を強調
IT関連
2022-07-01 21:23
三重県、DX推進基盤に「Microsoft 365」を採用–アルファテック・ソリューションズが支援
IT関連
2023-10-15 07:02
マスク氏、ウクライナでの「Starlink」利用に注意喚起–ロシアの標的になるおそれ
IT関連
2022-03-08 04:13
LinkedInがヘイトスピーチの削除に関するEUの行動規範に正式署名
ネットサービス
2021-06-28 02:03
欧州司法裁判所で異議申立てされた「オーウェル的」AIうそ発見器プロジェクト
パブリック / ダイバーシティ
2021-03-02 00:07
Google、スマートディスプレイ「Nest Hub」第2世代を100ドルで 「Soli」での睡眠サポート付き
製品動向
2021-03-18 23:40