アップル「M1」搭載Macで動く「Asahi Linux」のアルファ版リリース
今回は「アップル「M1」搭載Macで動く「Asahi Linux」のアルファ版リリース」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Appleの「M1」「M1 Pro」「M1 Max」プロセッサーを搭載する「Mac」向けの「Asahi Linux」初のパブリックアルファ版がリリースされた。
このディストリビューションは「Arch Linux」のArm版をベースとしており、「KDE Plasma」デスクトップを備える。注意点も複数ある。
ストレージには少なくとも53GBの空き領域が必要であり、インストール時にダウンロードされるデータ容量は、Plasmaデスクトップを利用するのか、最小構成のインストールか、純粋なUEFI環境のみをインストールし、後で「OpenBSD」といった他のOSをインストールしたいのかによって変わってくるものの、最大4GBとなっている。
Asahi Linuxのリリース発表ページでは、Appleのブートローダーやファームウェアが使用する約2.5GBとともに、「macOS」のリカバリーイメージのフルコピーと、macOSのアップデート機能が利用する空き領域が必要になると説明されている。
また、「15GBの領域が『Asahi Linux Desktop』用として必要になるが、macOS自体がシステムアップデートのために大量の空き領域を要求しているため、自らで問題を招くことのないよう、インストーラーはmacOS中にデフォルトで38GBの追加の空き領域が確保されていることを前提にしている」とされている。
「例えば、60GBの空き領域がある場合、macOSの使用領域を縮小し、デフォルトで最大22GBを確保できれば、新たなLinuxインストール向けとしてその22GBを解放した上で、残りの38GBを空き容量としてmacOSパーティション内に確保できる。このチェックを無効化したい場合、プロンプトが表示された際にエキスパートモードを選択してほしい」
Asahi LinuxはGPUアクセラレーションをサポートしておらず、「Thunderbolt」やDisplayPort、HDMIといったポートもサポートしていない。また、M1チップの「Apple Neural Engine」にも対応してない。カメラや「Touch Bar」もサポートしていない。USB3やスピーカー、ディスプレイコントローラーのフルサポートは近いうちに追加される。
また、「これはまだ極めて初期のアルファリリースだということに留意してほしい。開発者やパワーユーザー向けだ。インストールするのであれば、詳細なバグレポートを記入し、問題のデバッグを手助けして、われわれを支援してもらえることに期待している。つまり、皆さんに試していただきたい。ただ、未完成な部分があることは想定しておいてほしい」と説明されている。
Asahi Linuxの16Kページを利用しているおり、「Chromium」をはじめとする複数のソフトウェアで適切に動作しない。
「ソフトウェアのカテゴリーには、16Kページサイズのサポートがまず望めないものもある。特定のエミュレーターや、FEXといった互換レイヤーなどだ」とされている。
「いずれ『Android』をネイティブで稼働させたいという人が出てくるかもしれないという点で、Androidも影響を受ける。将来的にそれを可能にするカーネル変更がアップストリーム向けに用意されれば、こういったツールのユーザーに向けて4Kページサイズのカーネルを提供するつもりだ」