改札機通過に「Visa」のタッチ決済活用–福岡市地下鉄で実証

今回は「改札機通過に「Visa」のタッチ決済活用–福岡市地下鉄で実証」についてご紹介します。

関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、日本信号、QUADRACは5月24日、福岡市の地下鉄において、三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用し、「Visa」のタッチ決済による一体型改札機の通過を実証すると発表した。実施期間は、2022年5月31日~2023年2月28日を予定している。

 実証では、福岡市地下鉄の一部の駅に交通系IC/タッチ決済の両方が利用できる一体型自動改札機を設置。これにより、ユーザーは切符の購入やチャージを行うことなく、自身のタッチ決済機能付きカードで改札機を通過できるとしている(図1)。対象の駅は、福岡空港、東比恵、博多、祇園、中洲川端、天神、呉服町。

 Visaのタッチ決済では、日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用している。国内のVisaのタッチ決済対応カードの発行枚数は7100万枚以上、利用可能な端末数は100万台以上に上る。既に世界500の公共交通機関で導入されており、国内でも今回の取り組みを含めて17道府県で22のプロジェクトが進行している。

 事業者向け決済プラットフォーム「stera」は、キャッシュレスの導入における課題解決に向けて、三井住友カードがGMOペイメントゲートウェイ、GMOフィナンシャルゲート、Visaと共同で構築した。stera transitは、steraとタッチ決済を活用した公共交通機関向けのソリューション。同ソリューションにより、切符の購入やチャージの必要がなくなり、ユーザーの利便性が向上するのに加え、インバウンド環境の整備や地域におけるキャッシュレス決済の促進など、交通分野にとどまらない効果も期待されるという。

 各社の役割は、三井住友カードがプロジェクトの総括、キャッシュレスの導入支援、stera transitの提供、ビザ・ワールドワイド・ジャパンがVisaのタッチ決済に関するソリューションの提供、認知に向けたプロモーション、日本信号が交通IC/タッチ決済一体型自動改札機の開発、QUADRACが交通事業者向け決済と認証に関するSaaS型プラットフォーム「Q-move」の提供を行う。

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