山梨県、ビッグデータ分析で来訪者数予測モデルを構築–都市公園の活性化を促進
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山梨県は都市公園「富士川クラフトパーク」の来訪者数の予測モデルを構築するため、ビッグデータ分析ツール「DS.INSIGHT」を導入した。同ツールを提供するヤフーが7月6日に発表した。
DS.INSIGHTでは、検索データや位置情報を中心とした「Yahoo! JAPAN」のビッグデータを基に、ブラウザー上で調査や分析ができる。今回、山梨県では富士川クラフトパークへの来訪者の増加に向け、来訪者がどのような事象に影響を受けているか、またどのような意向を持って公園に訪れたのかを把握するため、同ツールを活用している。
来訪者数の予測モデル構築に当たり、まずは人流データを基に人口推移などを調査できる「DS.INSIGHT Place」を活用し、来訪者数と来訪属性の月ごとの傾向を把握。次に、来訪者数に影響を及ぼすのではないかと予測した天気や季節、公園でのイベント実績など、既存の統計データを活用し、クロス集計を行った。
集計の結果、来訪者数への影響は「周辺施設の来訪者数」や「バラの開花期」「開催イベント数」などがプラスの要因として挙げられ、公園側ではバラの開花期に「バラ」をテーマにした取り組みをすることで、来訪者数の増加が狙えるのではないかといった予測ができたという。
さらに、この影響要因を用いて対象となる期間の全日数の来訪者数などのデータに対して重回帰分析を行うことで、来訪者数の予測モデルを構築。DS.INSIGHTで来訪者数のデータと予測値を比較すると、来訪者の増減の傾向を表現できており、将来の来訪者数を予測することも可能になったという。
また、富士川クラフトパークの来訪者と推測される人が検索した特徴的な検索ワードや、富士川クラフトパークを検索した人がその前後に検索しているワードなどから、来訪者の関心事や親和性の高い場所を可視化。これらのデータを具体的なプロモーション施策や効果的に来訪者を増やすイベントの検討に活用していく予定だ。