パーソルP&T、旭化成の「会議DX」を検証–参加者ごとの発話量をグラフで可視化

今回は「パーソルP&T、旭化成の「会議DX」を検証–参加者ごとの発話量をグラフで可視化」についてご紹介します。

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 パーソルプロセス&テクノロジー(パーソルP&T)は、「Microsoft Azure」とAIを掛け合わせたソリューションを活用し、旭化成の「会議DX」を推進する技術トライアルを支援した。トライアルでは、発話量や発話衝突 、話速などをリアルタイムに計測・可視化し、議論の活性化など会議の質向上を検証した。

 同ソリューションでは、参加者ごとの発話量をリアルタイムに計測・グラフ化し、発言頻度が低い参加者にはファシリテーターが意見を求めることで、多くのアイディアを引き出すなど議論を活性化させることにつなげた。また、複数人の声が重なる発話衝突数を計測して発言を調整することで、発話者が安心して話せる環境を構築したという。話す速度や声の大きさも測定し、参加者にとって聞きやすい状態になっているかを一目で識別できるようにした。

 会議のアジェンダや発言されたキーワードもダッシュボードに表示し、会議中に確認するほか、会議後の振り返りにも活用できるようにした。このダッシュボードは「Microsoft Teams」に搭載されているもの。また、AzureのAIを活用して過去の会議資料をフォーマットに関係なくアノテーションできるようにし、全文検索を可能にした。これにより、会議中でも必要な情報に素早くアクセスできるようになった。

 既存技術を活用したソリューションでは、アプリ開発ツール「Microsoft Power Apps」を活用した会議日程の自動調整や会議開催の適正化などを実施した。さらに、AzureやRPAツール「Microsoft Power Automate」、旭化成が開発した文章抽出と文章要約のスクリプトを組み合わせて、会議の概要や決定事項、関連資料のURLなど、必要な議事内容を会議参加者に速やかに自動配布できる仕組みを実現した。

 旭化成では、4月以降に社内ユーザーと業務試行を実施し、技術トライアルの結果も踏まえて同ソリューションの全社展開を目指している。

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