管理部門や間接部門に有効–パーソルP&Tのチーム強化メソッド「COROPS」の勘所
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パーソルプロセス&テクノロジー(パーソルP&T)は8月23日、チーム強化を目的としたデジタル書籍「COROPS(コロプス)」の無償提供を開始した。同社が約20年間、1600を超える組織のビジネスプロセス改善から得た知見を200ページ超にまとめたという。
同社 ビジネスエンジニアリング事業部 事業部長 小野陽一氏は「管理部門や間接部門の現場に適した標準的な業務推進方法が存在しない」現状を踏まえて、今回の無償提供に至った。COROPSは同社のウェブサイトからダウンロードできる。
2010年ごろから社会情勢を現すキーワードとして「VUCA(ブーカ、Volatility=変動性、Uncertainty=不確実性、Complexity=複雑性、Ambiguity=曖昧性)」が用いられてきた。肯定的には技術革新、否定的には新型コロナウイルスの流行など、将来を予測することは難しい。それでも小野氏は「ポジティブな変化として『働き方改革』があった。われわれも残業時間やリモートワークに関する提言を続けてきた」と取り組みを語る。
だが、パーソルホールディングスが2021年9月に発表した調査結果によれば、自身の仕事に喜びを感じると回答した国別調査で、日本は116カ国中95位(有効回答数1000)。小野氏は「柔軟に変化へ対応し、仕事を前向きに捉える。働き方改革だけではなく、仕事の進め方も変えていかなければならない。それがプロセスデザインだ」と解説した。
同社はコンサルティングやシステム開発、アウトソーシングが事業の柱であり、アウトソーシングはITの活用とビジネスプロセスを変革することが重要という。
COROPSは、長年パーソルP&Tが蓄積した知見と、ITサービス管理の成功事例をまとめた書籍群である「ITIL」やITサービス管理システムの国際規格「ITSMS」を盛り込み、同社のプロセスデザインやアウトソーシングサービスを組み合わせ、業務工程を改善する方法を取りまとめたと説明する。
すでに過去5年間以上、COROPSを同社サービスとして利用してきたが、2年前から外部公開を前提に取りまとめた。同社ウェブサイトからダウンロードしたファイルは自由に利用できる。
「チームメンバーへの配布や社内研修、われわれと同業のアウトソーシングサービスを営んでいる事業者の顧客対応も可能。ただし、書籍販売や有償研修などの商業利用」(小野氏)はNGだ。