次期「Dart 3」はNullセーフ、WebAssemblyとRISC-Vサポートなど、Googleが発表。Flutter Forward 2023
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Googleは、ケニア共和国の首都ナイロビで開催したイベント「Flutter Forward 2023」で、Dart言語の次期メジャーバージョンアップとなる「Dart 3」のアルファ版公開を発表しました。
Dart 3の登場は昨年末に予告されていました。
参考:「Dart 3」が来年登場。完全Nullセーフな言語となり、Nullセーフティなしの実行はサポート外に
Dart 3の1つ目の新機能として紹介されたのが、開発生産性向上のためのRecords and patternsのサポートです。
例えば、LattitudeとLongtitude(緯度と経度)という2つの値を返す関数では、呼び出し側が値を受け取るために配列を使います。このとき、配列の添え字を間違えないようにしなければなりません。
クラスを定義することで分かりやすくすることができますが、コードが長くなります。
そこで新しくrecord型が登場します。record型では、下記のように引数にマッチした文字列で値が受け取れます。
また、Dart 3では100%Nullセーフとなります。すでに人気のパッケージ上位1000のうち98%がNullセーフに対応したとのことです。
現在のDartでは過去の互換性を考慮し、Nullセーフティなし、部分的Nullセーフィティ、完全に健全なNullセーフティの3つのモードを選択してアプリケーションを実行できるようになっています。
これがDart 3ではNullセーフティのみがサポートされる予定です。
DartはこれまでiOSやAndroidのARM、Windowsのインテル32ビットや64ビットなどさまざまなプロセッサに対応してきました。
Dart 3ではこれらに加えてWebAssemblyとRISC-Vへの対応を行う予定であることが発表されました。
実際にRISC-Vマシンでの簡単な動作も紹介されました。
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