今後1年で最も優先されるテクノロジー支出先はセキュリティ–Red Hat調査
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Red Hatの「2023 Global Tech Outlook」レポートによると、企業は今後12カ月間の投資においてセキュリティを最優先事項としており、サイバーセキュリティがイノベーションよりも重視されるようになっているという。
組織のデジタルトランスフォーメーション(DX)の進捗状況、支出の優先事項、直面している課題を明らかにするため、Red Hatは1703人のITリーダーを対象に調査を実施した。
今後12カ月における支出の優先事項について尋ねたところ、ITセキュリティへの投資という回答が「群を抜いて」多かった。具体的には、回答者の44%がITセキュリティを挙げ、クラウドインフラストラクチャー(36%)、IT/クラウド管理(35%)を上回った。
セキュリティは、クラウドインフラストラクチャー(42%)、ビッグデータと分析(45%)、IT運用の自動化(35%)など、さまざまなテクノロジーカテゴリーで優先事項として挙げられた。
さらに、DXの取り組みの一環として、サイバーセキュリティを優先する組織が増えていることも明らかになった。具体的には、DXの最優先事項として、ITリーダーの20%がセキュリティを挙げ、イノベーション(19%)を上回った。2021年の調査では、イノベーションが24%だったの対し、ITセキュリティはわずか17%だった。
この2年間のクラウド展開の爆発的な拡大とリモートワークへの大規模な移行によって、企業ネットワークに新たなセキュリティリスクがもたらされた。Red Hatのレポートには、そうした状況を受けて、サイバーセキュリティに対する企業の関心が高まっていることが反映されている。
ただし、ITリーダーがセキュリティを重視する一方で、文化は軽視されているようだ。
実際に、デジタル化の優先事項として文化を挙げたITリーダーはわずか7%(2021年は6%だった)で、最も少なかった。Red Hatはこの結果について、全体的な重要性を考えると、やや残念であると述べ、DXでは、人々と文化が重要な役割を果たすと指摘した。