開発者の最新動向–人気のプログラミング言語やフレームワークは?
今回は「開発者の最新動向–人気のプログラミング言語やフレームワークは?」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ソフトウェア開発者は、新しいツールやフレームワークを試すことにはあまり時間をかけず、すでに知っているものを使い続ける傾向が強くなっていることが明らかになった。また、ブロックチェーン技術に対する開発者コミュニティーの関心が増していることも分かった。
SlashDataは、163カ国の開発者2万6000人以上を対象として2022年6月から8月にかけて実施した調査の結果を、調査レポート「State of the Developer Nation」の第23版として発表した。
この調査の目的は、2022年第3四半期以降の開発者に関する動向を調べることであり、開発者が使用するツールやプログラミング言語、それらが使用されているプロジェクトなどについて尋ねている。
調査では、ウェブ開発者が使用しているフレームワークの数が減っていることが明らかになった。SlashDataは、開発者が新しい技術を試すことが少なくなり、すでに知っているものや機能することが分かっているものを使い続ける傾向が強まっていると述べている。
また、現在クライアントサイドのフレームワークとして最もよく使われているのは「React」であることも明らかになった。Reactがこの2年間安定して採用され続けている一方、「jQuery」の人気は急速に低下している。
興味深いことに、SlashDataのレポートでは、フレームワークを使用しているウェブ開発者は、使用していない開発者に比べて、「ハイパフォーマンス層」である可能性が高いことも判明した。
また、JavaScriptが依然として最大のプログラミング言語コミュニティーを持っていることも分かった。調査によれば、JavaScriptを毎日使用している開発者は世界に1960万人いると推定されており、ウェブ開発やモバイルアプリから始まり、バックエンドのコーディング、クラウド、ゲームデザインなど、あらゆる領域で使われているという。
一方で、Javaのコミュニティーも急成長している。Javaコミュニティーの規模は、この2年間で830万人から1650万人へと2倍以上に拡大した。比較のために挙げておくと、世界の開発者人口は、同じ期間にその約半分のペースで増加している。
Javaのコミュニティーがこれほどの拡大を見せているにもかかわらず、最もコミュニティーの拡大ペースが速かったプログラミング言語はKotlinとRustだった。どちらのコミュニティーも、過去2年間で2倍以上成長している。
Pythonのコミュニティーも力強い成長を見せており、過去2年間で開発者が約800万人増加した。SlashDataは、「Pythonの人気拡大の明確な要因」として、データサイエンスや機械学習の台頭を挙げている。機械学習分野の開発者およびデータサイエンティストの約63%がPythonを使用している一方で、データサイエンスと結びつけられることが多いもう1つのプログラミング言語であるRを使用していたのは、15%以下だった。