GitHub、「GitHub Actions」向けに「M1 macOS」大規模ランナー–パブリックベータ版を提供

今回は「GitHub、「GitHub Actions」向けに「M1 macOS」大規模ランナー–パブリックベータ版を提供」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 GitHubは米国時間10月2日、「GitHub Actions」向けにAppleシリコン搭載「M1 macOS」大規模ランナーのパブリックベータ版を提供した。ランナーとは、ワークフローをトリガーに実行されるサーバーである。

 M1 macOSランナーはGPUハードウェアアクセラレーションがデフォルトで有効となっており、ワークロードをCPUからGPUへと移すことで性能と効率性を向上させる。6コアCPU、8コアGPU、14GBのRAM、14GBのストレージを搭載。ビルド時間は、既存の3コアIntel標準ランナーと比べて最大80%、既存の12コアIntelランナーに比べて最大43%短縮する。

 GitHubのモバイルiOSチームは、新しいM1ランナーを1万分以上活用することで「GitHub iOS」アプリのアップデートをAppleの「App Store」に毎週配信しているという。

 12コアIntelランナーからM1ランナーへの移行により、ビルド時間は42分から23分と44%改善されたとGitHub。バイナリーのテストに使われる時間は、シングルターゲットのランでは一定だが、コードのコンパイルは51%まで改善され、ユーザーインターフェース(UI)テストはGitHubのモバイルテストスイート全体を通して55%まで改善したという。

 M1ランナーへの移行はシームレスで、アクセスに必要なのはYAMLワークフローラベルのアップデートだけだとGitHubは説明する。ただし、M1 MacとIntel MacのUIレンダリングは違いがあるため、イメージをスナップショットテスト用に再記録する必要があるという。これにより、新しいUIイメージ記録されたレファレンスイメージがピクセル単位で比較される。

 M1ランナーの利用は、仮想マシンのGPUへのアクセスを提供し、App Storeのレビュープロセスを高速化するため、iOSチームにとっては有益であることは証明済みだとGitHubはいい、アプリをより早く承認させて公開することが可能になり、AppleのApp Storeへの提出時間を短縮することができると続ける。

 新しい、AppleシリコンmacOS大規模ランナーを試用するには、GitHub ActionsのYAMLワークフローのYAMLファイルで「runs-on:」キーをアップデートし、「macos-latest-xlarge」または「macos-13-xlarge」をターゲットにする。12コアmacOS大規模ランナーは、「xlarge」から「large」へと移行しているが、「runs-on:」キーを「macos-latest-large」「macos-12-large」または「macos-13-large」とすることで引き続き利用可能。

 ベータ版へのサインアップは不要で、全開発者、チーム、組織で直ちに利用できる。価格は、分当たりでXLが0.16ドル、largeは0.12ドル。

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