UX向上が差別化になる–Pendo.io Japanが事業戦略を発表
今回は「UX向上が差別化になる–Pendo.io Japanが事業戦略を発表」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ソフトウェアやシステムの利用状況を可視化・分析するソリューションを提供するPendo.io Japanは2月20日、都内で記者発表会を開き、同社の事業戦略を発表した。2023年11月にカントリーマネージャーに就任した花尾和成氏は、エンタープライズに向けた体制強化などを打ち出した。
米国Pendo.ioの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のTodd Olsen氏は、「あらゆるソフトウェア体験を向上させる」ことが同社のミッションだと説明。同社は、システムやソフトウェアの利用状況を把握・分析して改善することで、ソフトウェアの定着化や満足度向上を実現するプラットフォームをSaaSとして提供する。2013年に米国ノースカロライナ州ローリーで創業し、現在は世界8拠点で750人超の従業員を抱える。顧客数は1万社を超える。2020年11月に日本法人を設立した。
Olsen氏は、日本市場へのコミットメントとして、日本にデータセンターを開設していること、CEOが四半期ごとに来日していること、日本人のローカライズ担当者を置いていること――の3点を挙げた。
花尾氏は、前職のHashiCorpでカントリーマネージャーを務めていた人物。Pendo.io Japanでの役割について、「これまでの事業活動をさらに加速させ、体制強化などを通じた新規顧客基盤、パートナーエコシステムの拡充を図っていく。これによって、ビジネス基盤の確立を目指す」と意気込みを語った。
デジタル化がますます加速する中、ユーザー体験(UX)の向上が必要不可欠であり、他社との差別化につながる重要な材料になっている。花尾氏によると、Pendoとは「UXの最適化によって事業を加速させるソリューション」であり、UXにさまざまな価値を「プラス」することができるという。
さらに同氏は、Pendoとアジャイル開発との相性の良さを挙げる。「Pendoが収集する定量データと定性データにより、開発したアプリケーションの課題や改善点を明確にすることで、BizDevOpsを回し続ける動力源になる」といい、ローコード&ノーコード開発ツールやアジャイル開発サービスを提供する事業者や、社内に内製化チームを持つ企業などをターゲットにしていくと語った。
また、エンタープライズに向けた体制強化を戦略の中核に位置付け、営業および支援体制の強化を図るほか、エンタープライズでのアプリケーション開発を得意とするリセラーの積極採用やパートナーと協業したエンタープライズ戦略、グローバル戦略に沿ったクラウドパートナーとのプログラム展開を計画している。加えて、金融、流通・小売、製造、通信といった業界をターゲットにサービスを展開していくとした。