リスキリング成果を実感する企業の8割が「昇給・昇格」を実施–パーソルイノベーション調査
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パーソルイノベーション Reskilling Camp Companyが展開する、リスキリング支援サービス「Reskilling Camp」(旧・学びのコーチ)は3月26日、5回目となるリスキリング施策の実態調査の結果を発表した。
同調査は、2月29日~3月1日に、大企業、中小企業、スタートアップ企業に勤める660人を対象に、インターネットリサーチ「Fastask」を用いて実施した。なお、同調査におけるリスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義している。
調査結果によると、所属企業において、「直近1年間の間で従業員のリスキリング施策に関する取り組みを実施した」企業は43%(前回40.9%)。「実施した」と回答した企業を規模別で見ると、大企業は57.3%、中小/スタートアップ企業では33.2%という結果だった。
リスキリング施策において重視されるスキルは、全体で「データ活用」が39.4%と最も多く、以下「ITプロジェクトマネジメント」が33.9%、「セキュリティ」が31.5%と続いた。企業規模別で見ると、大企業では「データ活用」(46.9%)、「ITプロジェクトマネジメント」(42.2%)、「クラウド活用」(41.5%)が上位に挙げられた。また、中小/スタートアップ企業では「セキュリティ」(31.5%)、「データ活用」(30.8%)、「リーダーシップ」(30%)となった。
所属企業が取り組むリスキリング施策において、成果実感を尋ねたところ「大きな成果が実感できた」が12.3%(前回16.4%)、「成果を実感できた」が59.6%(同56.9%)と、リスキリング施策の成果を感じている企業は全体で70%以上となった。
リスキリング施策における1週間の学習推奨時間は、「業務時間内で3時間以上~10時間未満」が39.3%と最も多く、ほかにも「業務時間内で10時間以上」や「業務時間内で3時間未満」も挙げられ、業務時間内でのリスキリング施策は合計で75.8%と、多くの企業が業務時間内に行っていることが明らかになった。
優遇制度の状況について、「一時的なインセンティブの付与」を行う企業は44%、「リスキリング施策後の昇格」は36.5%、「異動希望の受理」は30.3%、「リスキリング後の昇給」は30%となった。また、成果実感別で見ると、成果を実感している企業では「リスキリング施策後の昇給」「リスキリング施策後の昇格」「一時的なインセンティブ付与」の実施率が80%以上であることが分かったという。