Cloudera、シンガポールで「EVOLVE24 APAC」を開催–“真”のハイブリッドをアピール
今回は「Cloudera、シンガポールで「EVOLVE24 APAC」を開催–“真”のハイブリッドをアピール」についてご紹介します。
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Clouderaは現地時間8月6~7日にシンガポールで年次カンファレンス「EVOLVE24 APAC」を開催した。7日の基調講演には、最高経営責任者(CEO)のCharles Sansbury氏をはじめ、同社の主要幹部が登壇した。
「EVOLVE24」は、シンガポール、ドバイ、サンパウロ、ニューヨーク、ミラノ、パリ、マドリードの世界7都市をめぐるイベントシリーズ。「Trusted Data Today for Tomorrow’s AI」(今日のデータの信頼性を浮き彫りに、明日のAIを支える)と題して、業界のリーダーや顧客、パートナーが集まり、最新のデータアーキテクチャ―やエンタープライズAIなどをテーマにしたセッションが行われた。
最高収益責任者(CRO)のFrank O’Dowd氏は基調講演で、「Clouderaにとって、アジア太平洋(APAC)はとても高い成長率の高い地域だ」といい、「(その成長は)Amazon Web Services(AWS)やIBM、NVIDIA、Red Hatなどのパートナーがあってこそであり、エコシステムを拡大していきたい」と述べた。
APACでは、業界として特に金融・保険や電気通信、公共/公益などが上位を占め、「われわれのテクノロジーを使ってビジネスから成果を得るためのユースケースを学べる素晴らしい市場である」と語った。
O’Dowd氏は「データはビジネスの成長にとって、戦略的に必要不可欠なものだ」とし、同社はデータやアナリティクス、AIのための「真のハイブリッドプラットフォーム」を提供する唯一のベンダーだとアピールした。
その特徴は、オンプレミスやクラウドで一貫したデータ基盤を、クラウドベンダーなどに依存しないオープンな技術で構築している点であり、「スケーラブルでオープンかつセキュアなデータ管理を実現する」
また、同社はGartnerの「Peer Insights Customers’ Choice」の1社に選ばれており、クラウドデータベース管理システム市場で高く評価されていると強調。APACでは新規顧客数が年間61%のペースで増えているとし、ビジネスの好調さを示した。
続いて登壇したSansbury氏は、CEOに就任して1年になる。同社の顧客は金融や政府など、テクノロジーに対する要求が特に厳しい業界であり、「世界のどこからでもエキスパートにアクセスできる環境を構築し、世界一流のテクノロジープロバイダーでありたい」と語った。
その上で、Sansbury氏は同社のこれまでを振り返った。Clouderaは、2008年に「Apache Hadoop」の商用ベンダーとして設立され、現在ではHadoopの分散処理技術だけにとどまらず、データの収集、加工、蓄積、分析などのデータライフサイクル全体に対応するビッグデータプラットフォームとなっている。
2019年に同業のHortonworksと合併したほか、2024年にはオペレーショナルAIプラットフォームのVertaを買収している。「Clouderaはデータや信頼性の高いエンタープライズAIの領域でさらなるリーダーシップを発揮する」
現在、保険、金融、自動車、製薬、通信など各業界の世界上位10社のほとんどが同社の顧客であるという。また、2025会計年度の戦略として「Deliver True Hybrid」「Enable Modern Data Architecures」「Accelerate Enterprise AI」の3つを掲げ、「われわれはイノベーションを加速させ、顧客のグローバルな要求に応えるため、将来に向けた投資を行っていく」と語った。
基調講演には、最高戦略責任者(CSO)のAbhas Ricky氏も登壇し、同社がセキュリティやガバナンスへのニーズに対応しながら、どのようにオープンな相互運用性の取り組みを強化しているのかを語った。具体的には、「Iceberg REST Catalog」の統合などメタデータ管理に関する拡張機能が発表された。
EVOLVE24 APACでは、「Cloudera Data Impact Awards」も発表された。これは、組織内や業界全体、世界に大きなビジネスインパクトを与えたデータ駆動型プロジェクトを表彰するものになる。「近代化されたアーキテクチャーとパイプライン」の部門では、データのライフサイクル全体を効果的にサポートする革新的なデータアーキテクチャーの設計と実装に優れた組織としてLINEヤフーが受賞した。また、「Customer of the Year」として日本企業から日本総合研究所(JRI)が選出された。
(取材協力:Cloudera)