ロッテ、商品マスター登録支援サービスを導入–店頭在庫可視化で食品ロス削減へ

今回は「ロッテ、商品マスター登録支援サービスを導入–店頭在庫可視化で食品ロス削減へ」についてご紹介します。

関連ワード (マーケティング、流通テック最前線等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 ロッテは、商品マスター登録支援サービス「Lazuli PDP(Product Data Platform)」を導入し、7月1日から店頭在庫のデータ可視化におけるデータ基盤構築に利用している。提供元のLazuliが10月1日に発表した。

 Lazuli PDPでは、散在する商品データを統合し、生成AIとLazuli独自の商品データベースを活用して必要なデータを追加で生成する。機械学習(ML)で表記揺れを統一するとともに、登録先のシステムが求める形式に加工する。Lazuliが保有する商品データベースは、ウェブ上の商品情報を収集し、独自の技術でクレンジングする仕組みとなっている。

 ロッテは、事業活動を通して取り組むべきマテリアリティー(重要課題)として5つのテーマを設定しており、これを基にESG(環境・社会・企業統治)中期目標を設定している。同社は環境分野において、2028年までに食品ロスおよび食品廃棄物(FLW)の発生量削減率を2019年度比で50%以上削減することを目指している。

 ロッテは目標達成に向けて、同社で製造している商品の出荷データと販売店舗のデータを連携し、店頭在庫を可視化することで、適切な数量を各店舗へ出荷することを図る。加えて、在庫データを基に各店舗における売り上げの差分とその原因を分析し、売上向上を目指す。

 ロッテは、卸店からの出荷データや販売時点情報管理(POS)データを保有しているが、出荷データにひも付く店舗マスターとPOSデータの店舗名称などに相違があった。それらのマスターデータを整備して、統一化する作業は膨大な労力と時間を要するため、両データを連携・活用できないという課題を抱えていた。

 そこでLazuli PDPを導入し、店舗データの名寄せやルールに沿ったデータの表記統一などを自動化することで、個別管理されているデータを連携し、データ活用基盤の構築に取り組んでいる。その上で、出荷データと店舗データを連携して可視化・活用することで、各店舗に適切な数量を出荷し、FLWの発生量削減を目指すとしている。

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