トヨタが圧倒的に信頼性が高いApex.AIの自動運転ソフトウェア開発キットの使用を発表

今回は「トヨタが圧倒的に信頼性が高いApex.AIの自動運転ソフトウェア開発キットの使用を発表」についてご紹介します。

関連ワード (Apex.AI、Tier IV、Woven Planet、トヨタ自動車、自動運転等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


電気自動車やハイテク車へシフトしつつある自動車メーカー各社は、ソフトウェア、さらにいえばバグがなくワイヤレスでアップデートできるソフトウェアの開発が、顧客獲得に向けて超えなければならないハードルになっていることに気がついた。この問題は、Volkswagen(フォルクスワーゲン)の「ID.3」や、近々発売されるVolvo(ボルボ)の「XC40 Recharge(XC40リチャージ)」、Ford(フォード)の「Mustang Mach-E(マスタング・マッハE)」などの新型電気自動車でもメーカーを苦心させている。

Apex.AI(エイペックスAI)は、Bosch(ボッシュ)で自動化システムを手がけていたベテランエンジニアであるJan Becker(ジャン・ベッカー)氏とDejan Pangercic(デヤン・パンガーシック)氏が設立したスタートアップ企業で、車両内のソフトウェアを統合し、すべてのアプリケーションを確実に動作させるフレームワークとなるロボットオペレーティングシステムの再構築に4年を費やしてきた。同社は最近、そのソフトウェア開発キット(SDK)が、量産車に使用できるほど洗練されていることを証明する安全認証を取得したばかりで、この度トヨタ自動車と日本の技術系スタートアップのTier IV(ティアフォー)をパートナーとして迎えることになった。

トヨタの先進技術開発部門から2021年1月に新事業体として設立されたWoven Planet Group(ウーブン・プラネット・グループ)は、Apex.OS SDKを自社の車両開発プラットフォーム「Arene(アリーン)」に統合すると発表した。Apex.OS SDKは、車両の安全性に関わる重要なアプリケーションを処理し、自動運転ソフトウェアの開発を加速させ、最終的に量産車への搭載を目指す。米国時間4月14日に発表された別の契約では、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware(オートウェア)」の開発元として知られるTier IVが、Apex.AIのソフトウェア・スタックを、安全性が最重要視される自動運転システムに使用すると述べている。

「この1年で明らかになった傾向は、自動車メーカーがTesla(テスラ)に勝つために、Software-Defined Vehicle(ソフトウェア定義自動車)と呼ばれるものを目指していることです」と、ベッカー氏は最近のインタビューで語っている。自動車メーカーは、車両のあちこちに100基の電気制御ユニット(コンピュータ)を配置する従来の考え方から離れ、代わりに数台の高性能コンピュータを搭載してすべての機能をソフトウェアで実現しようとしていると、ベッカー氏は説明する。

このような変化は、1台のクルマに何百人、何千人ものソフトウェア開発者が携わる可能性が生じることを意味する。「そのためには、ソフトウェア開発者が同じインターフェースを使い、各部署が連携できるようにする必要があります」と、ベッカー氏はいう。「それを可能にするのが、我々のSDKです。Apex.OSでは、車両のほぼすべての機能に対応できる共通の抽象化レイヤーやSDKを初めて実現させました」。

Apexのツールキットは、個人投資家や戦略的投資家の注目も集めている。2018年、同社はシリーズAラウンドで1550万ドル(約16億9000万円)を調達した。それ以降、同社はAirbus Ventures(エアバス・ベンチャーズ)、JLR(ジャガー・ランドローバー)のInMotion Ventures(インモーション・ベンチャーズ)、そしてトヨタやボルボ・グループから、戦略的投資を受けている。これらの投資額について、ベッカー氏は明らかにしなかったものの、同社が現在、シリーズBの資金調達を行っていることに言及した。

関連記事:ボルボが自動運転車両OS開発のApex.AIに投資

Apex.OSのルーツは、研究開発プロジェクトや自動運転車の開発に広く使われているオープンソースのROS(ロボットオペレーティングシステム)だ。Apex.OSの目的は、そのコードを機能安全とリアルタイム処理に対応するように書き換えることだった。このSDKは先日、TÜV NORD(北ドイツ技術検査協会)による機能安全認証を取得した。これは、この技術が量産車に適用できると認められたことを意味する。

ベッカー氏によると、オープンソースのコードは認証を受けられないというのが長年の常識だったという。同社は1年かけて認証を取得した。

「自分のノートPCでソフトウェアがクラッシュしたら面倒ですが、自動車の安全性に関わる重要な機能でソフトウェアがクラッシュしたら大惨事になりかねません」と、ベッカー氏は語る。「だからこそ私たちは、システムのクラッシュや操作ミスから保護される信頼性の高いソフトウェアを開発しようとしたのです。今回の認証取得は、当社のソフトウェアが目標としている統計的に表れないほど低い故障率を達成できたことの証明です」。

画像クレジット:Apex.ai


【原文】

Automakers shifting to all-electric and tech-laden vehicles have discovered that software — and more aptly software that is free of bugs and can be updated wirelessly — has become a consistent speed bump on the road to attracting customers. It is an issue that plagued Volkswagen’s launch of its all-electric VW ID.3, the 2022 Volvo XC40 Recharge and the Ford Mustang Mach-E. 

Apex.AI, a startup founded by Bosch veterans and automated systems engineers Jan Becker and Dejan Pangercic, has spent four years rewriting the robot operating system that will give automakers the tools to integrate software within the vehicle and make sure all the applications run reliably. Now, freshly armed with a safety certification that validates its software development kit (SDK) is sophisticated enough to be used in production vehicles, Apex.AI has landed Toyota and Japanese tech startup Tier IV as partners.

Toyota’s Woven Planet Group is integrating the Apex.OS SDK into its own vehicle development platform, called Arene. The Apex SDK will handle the safety-critical applications and aims to speed up autonomous software development and ultimately bring it to production vehicles. In a separate deal announced Wednesday, Tier IV, a startup in Japan known as the original creator of open-source software for autonomous driving, called Autoware, said it will use Apex.AI’s software stack for safety-critical autonomous systems.

“A trend that has become obvious in the past year, is in order to beat Tesla, car companies are aiming for what they call a software-defined vehicle,” Becker said in a recent interview. Automakers are moving away from distributing 100 electric control units (computers) throughout a vehicle and instead are having just a few high-performance computers with all the functions being implemented by the software, Becker explained.

That shift might mean hundreds or even thousands of software developers might be working on one vehicle. “And that really only works if they are all using the same interface, and not in silos,” Becker said. “And this is exactly what this SDK now enables. So it’s the first time, with Apex.OS that there’s this common abstraction layer or SDK, which can address practically all functions in a vehicle.”

Apex’s toolkit has attracted the attention of private and strategic investors. In 2018, the company raised a Series A round of $15.5 million. Since then, the company has taken strategic investment from Airbus Ventures, JLR’s InMotion Ventures, Toyota and Volvo Group. Becker wouldn’t disclose the amounts of those investments, but noted the company is now raising for a Series B.

The roots of Apex.OS are the open-source Robot Operating System known as ROS that is commonly used for R&D projects and the development of autonomous vehicles. Apex’s aim was to rewrite the code to handle functional safety and real-time processing. The SDK was recently certified by TÜV NORD for functional safety. This means the technology is verified for use in production vehicles.

It was a longstanding belief that open-source code was not certifiable, according to Becker. The company spent a year working on the certification.

“If a software crash happens on your laptop it’s inconvenient, but if software crashes in any safety-critical function of a vehicle it can be catastrophic,” Becker said. “This is why we set out to write reliable software that protects against system crashes or operation failures. The certification proves we accomplished our goal as our software targets failure rates so low that they cannot be expressed statistically.”

(文:Kirsten Korosec、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

トヨタ自動車WEBサイト

トヨタブランドの新型車を始めとした詳細情報、試乗車検索/店舗検索/見積りシミュレーション/カタログ請求などの各種インターネットサービスを提供するトヨタ自動車の公式サイトです。

トヨタ ラインアップ | トヨタ自動車WEBサイト

トヨタブランドが誇る魅力的で多彩なカーラインアップ。お好みの車がきっと見つかるはず。 お好みの車がきっと見つかるはず。 トヨタ ラインアップ | トヨタ自動車WEBサイト

トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

企業情報、投資家情報、ニュースルーム、モビリティ、サステナビリティ、採用情報等、トヨタの企業情報全般を提供するトヨタ自動車の公式企業サイトです。

トヨタ自動車カタログ | 自動車情報サイト【新車・中古車 ...

トヨタ情報. 1937年に設立され、今や世界最大級の自動車メーカーとなったトヨタ自動車。. その高い信頼性が世界中で評価されているトヨタ自動車だが、同時にクラウンやカローラなど、エポックメイキングなモデルを数多く生み出してきたメーカーでもある。. 近年ではハイブリッドカーのパイオニアであるプリウスを世に送り出し、世界を驚かせた。. 豊富な車種の ...

トヨタ自動車 - Wikipedia

トヨタ自動車株式会社(トヨタじどうしゃ、英: Toyota Motor Corporation )は、日本の大手自動車メーカーである。通称「トヨタ」、英語表記「TOYOTA」、トヨタグループ内では「TMC」と略称される。

トヨタ / TOYOTA車種一覧|自動車カタログ[新型から歴代モデ …

トヨタ | TOYOTA、車種180台、各グレード総数20880件を網羅した自動車カタログです。各車種(セダン・SUV・ワゴン・軽-RV系・軽自動車・スポーツカー・ハッチバック・ミニバン・ワンボックスetc)の新車/価格/試乗インプレ/燃費/技術開発の動向を、創業70年の三栄が運営するMotor-Fanがお届けします。

価格.com - トヨタの自動車カタログ

トヨタの情報なら価格.com自動車をチェック!新車販売中モデルをメーカーや価格帯、車名から検索できます。気になる自動車はクチコミ・レビュー・スペックで比較、簡単にオンライン見積もりもできます!

トヨタ自動車のおひざ元で起きた「不正車検5000台」の衝撃 ...

 「今回のような不正が本当にありえるのかと思った。どんなに作業が忙しくても絶対に越えてはならない一線だ」――。トヨタ自動車の販売店で発覚した不正車検について、他メーカーの販売店社長はそう口にした。

なぜ圧勝!? 日本の登録車市場でトヨタが完全独占体制に入って ...

 · トヨタ車はどこに住んでいても購入しやすく、車検や点検も、手間を要さず安心して受けられる。販売/サービス網の充実も、トヨタの登録車が高いシェアを保つ大切な理由だ。 3つ目の理由は、トヨタが軽自動車を扱っていないことだ。近年

【KINTO】クルマのサブスク、トヨタから

KINTO ONEはトヨタとレクサスの新車をコミコミ定額で楽しめるサブスクリプションサービスです。頭金なし、任意保険料、メンテナンス料込み。 トヨタ、レクサスの正規販売店でメンテナンスが受けられ、新車の安全装備を快適にご利用いただけるサービスです。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
望遠レンズの圧縮効果と広角レンズの遠近感、伝えたいことが伝わる使い方 :荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/3 ページ)
くらテク
2021-02-08 01:22
M1 Mac、演算パワーを生かしたい物理モデリング音源なら万全か? :iOS音楽アプリプロデューサーがM1 Macを使ってみたら(1/2 ページ)
イラスト・デザイン
2021-02-11 15:05
JR九州、AI活用した案内システム内「AI駅員」の実証実験を開始
IT関連
2023-09-14 02:16
GMOグローバルサイン・HD、電子契約サービスに署名互換機能を追加
IT関連
2023-07-25 14:16
口座振替の登録処理をAI-OCRで自動化–UiPathとコージェントラボが無償支援
IT関連
2021-03-22 12:05
ポケモンGOの“レジトリオ”復刻、水曜のレイドアワーが狙い目か 8日には「メガヤドラン」も
くらテク
2021-06-03 09:57
コロナ禍で注目の「メタバース」、経産省レポートに見る現状と法的課題
IT関連
2021-07-22 07:59
Meta、無料で商用利用できる「Llama 2」を発表–マイクロソフトやクアルコムと協業
IT関連
2023-07-20 08:48
コンテナをサーバレスで実行する「Azure Container Apps」が正式サービスとして提供開始
Kubernetes
2022-05-30 10:13
霧島酒造が顧客体験向上でDX推進、電通デジタルと電通九州が支援
IT関連
2022-09-01 07:01
「ChatGPT」にロボットを考案させたら何が起きるのか
IT関連
2023-09-07 18:39
マイクロソフト、生成AIの開発で医療ソフトウェアのEpic Systemsと提携拡大
IT関連
2023-04-20 00:09
中国語パソコン1号機を実現した技術者魂、限られたメモリに数千の漢字を詰め込むためSinotype IIIの発明者は限界に挑む
ハードウェア
2021-07-10 20:50
Amazon Aurora MySQLとAmazon Redshiftをニアリアルタイムに同期する「Amazon Aurora MySQL zero-ETL integration with Amazon Redshift」パブリックプレビュー
AWS
2023-07-04 12:10