NTTドコモ、顧客情報管理システムの開発環境をクラウドに構築
今回は「NTTドコモ、顧客情報管理システムの開発環境をクラウドに構築」についてご紹介します。
関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
NTTドコモは、全国のドコモショップ、ドコモオンラインショップ、ドコモインフォメーションセンターなどを連携した顧客情報管理システム「ALADIN」の開発環境を「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で構築し、2月に稼動開始した。日本オラクルが発表した。また、サ−ビス品質や安定性の維持に不可欠なデータベース習熟訓練環境もOCI上の「Oracle Database Cloud Service」を活用している。
ALADINの開発環境は、これまでオンプレミス環境にあり、約300人の開発者が利用していた。新たな開発環境では、開発者各人に環境を提供しながら、開発業務のピーク時と閑散期で柔軟にリソースを増減することでコストの最適化を実現することが求められ、パブリッククラウドの活用を決定した。
また、昨今のKubernetes活用サービスの増加に伴い、今後の商用環境移行時の最新技術の適用、開発者の環境準備、利用、廃棄の負荷解消、運用管理の自動化などのメリットを享受するため、コンテナー化の活用も検討していた。
これらの要件を満たすサービスとして、「Oracle WebLogic Server」や「Oracle Database」の信頼性と実績、優れたコストパフォーマンスを評価し、さらに「Oracle Container Engines for Kubernetes(OKE)」などの多様なクラウドサービスが利用可能なOCIを採用することとした。
ドコモでは、OCI上に構築された開発環境により、開発者が利用するリソースの制約やアプリケーション開発者の環境設定の作業負担など、従来のオンプレミス環境での課題を解消できた。また、必要な時に必要な開発リソースを容易に利用可能な環境を実現しながら、コスト最適化を実現しているという。今後は継続的なインテグレーション/デリバリー(CI/CD)ツールを活用し、運用管理の自動化にも取り組む。
障害発生時のALADINのデータベース習熟訓練用途に利用していたオンプレミスのOracle Database環境は、データベース運用管理者が専用端末から利用し、商用環境と同様の環境で障害状況を再現するなど、データベースの復旧手順の検証や訓練を行っていた。しかし、特定の時期および用途で利用する環境でありながら、オンプレミス環境での運用であったためハードウェアの改修、運用、保守などにコストおよび負荷がかかっていた。
この環境をOracle Database Cloudに移行することで、「Oracle Database Real Application Clusters(RAC)」環境を訓練実施時にだけ従量課金で利用できるようになり、オンプレミスと変わらない環境利用を継続しながら、運用管理の負荷を軽減し、トータルコストを約95%削減している。