郷土食やマタギ登場 長野・栄村初オンラインツアー
今回は「郷土食やマタギ登場 長野・栄村初オンラインツアー」についてご紹介します。
関連ワード （代目、祖先、調理方法等） についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、It Media News様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
長野県の最北端、栄村を訪れる初のオンラインツアーが7月4日に開催される。事前に届いた食材から栄村の味覚を調理して味わったり、東北から移り住んだマタギの子孫と出会ったり、時空を超えた旅を楽しめる企画。報道向けに開かれたツアーでそのエッセンスを味わった。
3部構成の第1部は、教育キャンプや暮らし体験ツアーなどを企画・運営してきた鑓水(やりみず)愛さんの司会で、栄村の見どころを紹介。泉質もさまざまな温泉、時期が良ければ残雪との共演が楽しめるミズバショウ、鳥甲山、苗場山など……。一般向けツアー当日は認定ジオパークガイドの中沢謙吾さんが「苗場山麓ジオパーク」が誇る絶景を紹介する予定だ。
食べながら調理学ぶ
第2部では、栄村を代表する2つの食べ物を、郷土料理作り活動をしている阿部栄子さんの手さばきを見ながら参加者が自分で調理する。一つは長野県ではこの地域だけに伝わる郷土食「あんぼ」。あんこや菜っ葉を入れるところは県内で広く知られる「おやき」に似ているが、皮が小麦粉でなく、米どころならではの米粉で作るまんじゅう。記者もいただいたが、ゆでたあとに、オーブントースターでこんがり焼いて、米皮の香ばしさと歯応えが味わえる熱々のデザートだ。
このほか珍味のネマガリダケを食材に使ったたけのこ汁も調理する。国内でも長野や新潟など一部でしか食べる習慣がなく、時期も一年のうち6月前後に限られる。実際の旅行ならば、皮の剥き方やどこを食べるかなど調理方法を知ることはなかなかないので、オンラインツアーを逆手に取った貴重な体験といえる。
狩猟のおきて今も
第3部は、長野県を代表する秘境の一つで栄村の中心部から離れた山奥にあり冬は雪に閉ざされる「秋山郷」の文化に触れる。
独特の風習が残る秋山郷。今ツアーでスポットライトを当てるのは、マタギ文化だ。クマやシカを狩猟して生活するマタギの子孫で現在もハンターとして狩猟をしながら、民宿も経営する福原和人さんが登場する。
福原さんの祖先は秋田県の「阿仁（あに）マタギ」で、秋山郷に移り住んで6代目、狩猟歴30年の現役ハンターだ。今でも「獲物は山の神様からの授かりもの」という感謝の気持ちを大切にし、おきてを守りながら狩猟に出るという。東北からどういった経緯で移り住んだのか、山の神はどういった存在なのか、おきてとは……詳しい話を聞くことができる。
体験は「Zoom」を使用。主催の栄村秋山郷観光協会は「オンラインでも興味のある人たちとつながることで、今後、実際に来てもらうことにも発展できると思うと、開催できることがうれしい」と話す。
ツアー参加費は食材・送料込みで4500円。50人を募集し、締め切りは6月30日午後4時。申し込み・問い合わせは同観光協会。（原田成樹）
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