ポケモンGOの新型コロナ対策ボーナス廃止を受けインフルエンサーたちがボイコットを示唆

今回は「ポケモンGOの新型コロナ対策ボーナス廃止を受けインフルエンサーたちがボイコットを示唆」についてご紹介します。

関連ワード (Niantic、Pokémon GO、インフルエンサー、新型コロナウイルス等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Niantic(ナイアンティック)は、世界で初めて普及した拡張現実ゲームの1つである「Pokémon GO(ポケモンGO)」を開発し、2020年は1億6600万人のユーザーと10億ドル(約1090億円)以上の収益を記録した。ポケモン本編のゲームシリーズから着想を受けて誕生したポケモンGOは、ゲーム内の報酬という仕組みを利用して、ユーザーが周囲の環境を探索したり、他のユーザーとチームを組んで伝説の獣と戦ったり、今まで行ったことのない場所に行ったりすることを促すゲームだ。

新型コロナウイルス感染流行以前は、このことがアクセシビリティの問題となっていた。例えば、一定の距離を歩かないと達成できないタスクがあると、身体的な理由で近所を気軽に散歩できないユーザーは疎外されてしまう。また、車いすを使用しているプレイヤーにとって、ポケストップやジムへのアクセスが困難な場合もある。このゲームを最大限に楽しむためには、このように現実世界のランドマークとの関わりが必要なのだ。

2020年3月に世界の多くの地域でロックダウン(都市封鎖)が行われた際、ポケモンGOはプレイヤーがポケストップやジムにアクセスできる距離を半径40メートルから80メートルへと倍増させた。つまり、ランドマークから遠く離れていても、その報酬を得ることができるようになったのだ。これによって、ユーザーは家でプレイしたり、社会的な距離を保ちながら外でプレイしたりすることが容易になっただけでなく、今まで参加することが困難だったユーザーに対しても門戸が広がることになった。さらに、交通事故の原因になるとの悪評があったこのゲームでは、半径が広がったことで、歩行者のプレイヤーが交通法規を無視することなく、ランドマークにアクセスできるようになった(公平に言えば、拡張現実でゲーム中に正しい判断をするべきなのはユーザーだが、この点においてはナイアンティックにも責任がある)。また、レアなモンスターを倒すためにジムの半径内に集まって戦う「レイドバトル」に適した場所に店がある場合、ポケモンプレイヤーはゲーム中に店舗から適度な距離を保つことができるようになった(パンデミック後半には遠隔でレイドバトルに参加できるようになったが、この機能は収益性が高かったため、ゲーム内に残されることになったようだ)。

関連記事:NianticがポケモンGOなどを室内プレイができるように

これらの新型コロナウイルスのための優遇措置は、常に一時的なボーナスという枠組みだったが、プレイヤーはこの変更を歓迎した。2020年にポケモンGOはこれまでで最高の収益を上げたのだ。しかし現在、米国とニュージーランドでは「テストとして」ランドマーク半径の増加が廃止されている。

「私たちが再び外の世界に戻ることにともない、これらの変更はポケモンGOの焦点を、現実世界での移動や探索に戻すことを目的としています」と、同社はブログ記事で書いている。「これらの変更は、あなたの周りの世界を探索することがよりエキサイティングになるように、ゆっくりと慎重に導入されていく予定です」。

新たに導入されるボーナスの1つは、ユーザーが新しいポケストップを初めて訪れる(現実世界の言葉で言えば、新しい場所を訪れる)と、XPが10倍になるというものだ。しかし、デルタ型変異ウイルスが広まりつつある米国では、プレイヤーはこれらの変更に不満を感じ、反発を覚えている。

ゲームをより多くの人が楽しめるようになり、会社の利益にもつながる機能を、ナイアンティックはなぜ取り消すのだろうか?

The removal of double distance is nothing short of a slap in the face towards the #PokemonGO Community.

I’ll realistic and say I that I’ll quit GO if changes aren’t being made ASAP.

I REFUSE to cover a game that doesn’t have it’s player base in its best interest.

— REVERSAL – Pokémon GO (@REVERSALxPoGO) August 1, 2021

距離2倍の廃止は、#PokemonGOコミュニティに対する酷い仕打ち以外の何物でもありません。

現実的に言って、もし早急に変更がなされないのであれば、私はGOを辞めるつもりです。

プレイヤーのことを一番に考えないゲームを受け入れることは断固としてできません。

ナイアンティックのスポンサードコンテンツを作成しているポケモンGOのYouTuber(ユーチューバー)、Reversal(リバーサル)氏は、早急に変更がなされない場合、ゲームを辞めると書いている。他のプレイヤーたちは、ポケストップとジムの交流距離の増加を維持するために請願書を起ち上げ、13万人以上の署名を集めた。ZoëTwoDots(ゾーイトゥドッツ)氏やThe Trainer Club(ザ・トレーナー・クラブ)といった著名なポケモンGOのコンテンツ制作者たちは、ナイアンティックが6月に新型コロナウイルスのためのボーナス終了を予告した後、コミュニティの懸念に耳を傾けようとしなかったことを理由に、米国時間8月2日にアップロードした動画で、ゲームをボイコットする可能性について言及している。

Reversal氏と同様、Nianticと提携を結んでいるZoëTwoDots氏は、21万2000人のチャンネル登録者に向けて「もし私たちがそうしたいなら、みんなでゲームをボイコットすることも厭わない」と語った。「私個人としては、彼らが公に対処するまで、今後このゲームには本当にお金を使わないことにしました」。

My opinion on the Pokéstop radius hasn't changed. It was a clear quality of life change that was only fully realised because of a (ongoing) pandemic. It has provided accessibility to disabled players, safety to all players, and NEVER affected our enjoyment of exploration. https://t.co/DK1VWkw0ga

— ZoëTwoDots ? (@_ZoeTwoDots) August 1, 2021

ポケストップの半径についての私の意見は変わっていません。それは、明らかに生活の質を向上させる変更であり、(現在進行中の)パンデミックによって初めて完全に実現したものです。障がいを持つプレイヤーにはアクセシビリティを、すべてのプレイヤーには安全性を提供し、探索の楽しさにはまったく影響を与えませんでした。

5周年を迎えた今、このゲームが直面している論争は、プレイヤーがゲームをより簡単にして欲しいと願っているということではない。そうではなく、ユーザーの声に耳を傾け、アクセシビリティを優先し、新型コロナウイルス感染者が米国で再び増加する中、ユーザーが家に留まるように仕向けるということを、ナイアンティックが蔑ろにしていると申し立てているのだ。

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画像クレジット:Bloomberg/Contributor / Getty Images


【原文】

The creators of Pokémon GO, Niantic, developed one of the first mainstream augmented reality games, boasting 166 million users and over a billion dollars in revenue last year. Taking inspiration from the main series Pokémon games, Pokémon GO uses in-game incentives to encourage users to explore their surroundings, team up with other users to fight legendary beasts, and travel to places they’ve never been before.

Before the pandemic, this posed an accessibility issue — when certain tasks could only be completed by walking a certain distance, for example, it alienated users with physical conditions and disabilities that prevent them from easily taking a walk around the neighborhood. Plus, for players in wheelchairs, it might be impossible to access certain PokéStops and Gyms. It’s necessary to interact with these real-world landmarks to play the game to its fullest.

When much of the world entered lockdown March 2020, Pokémon Go doubled the size of the radius that players can be within to interact with a PokéStop or Gym, widening the radius from 40 meters to 80 meters. So, you could now be farther away from a landmark but still reap its rewards. This made it easier for users to play from home or play outside while social distancing — but it also made the game much more accessible. Plus, for a game that still gets a bad rep for causing traffic accidents, the increased radius helped pedestrian players access landmarks without brazenly jaywalking across the street (to be fair, it’s on users to make smart decisions while gaming in augmented reality — but, Niantic has responsibility here too). And for businesses that happened to be located in a prime location for raid battles, which require players to gather in person within a Gym’s radius to defeat rare monsters, this meant that Pokémon players could maintain a respectful distance from storefronts while playing the game (later in the pandemic, it became possible to join raid battles remotely — this feature will remain in the game, probably because it proved profitable).

These pandemic incentives were always framed as temporary bonuses, but players embraced the changes — in 2020, Pokémon GO had its highest-earning year yet. Now, the increased landmark radius has been removed “as a test” in the U.S. and New Zealand.

“As we return to the outside world again, these changes are aimed at restoring the focus of Pokémon GO on movement and exploration in the real world,” the company wrote in a blog post. “These changes will be introduced slowly and carefully to make it more exciting to explore the world around you.”

One new incentive gives users 10x XP for visiting a new PokéStop for the first time (or, in real-world terms, visiting a new place). But as the delta variant spreads in the U.S., players find these changes to be frustrating and misguided. Why roll back features that made the game more accessible while also netting the company more money?

The Pokémon GO YouTuber, Reversal, who has created sponsored content for Niantic, wrote that he will quit the game if changes aren’t made ASAP. Other players launched a petition with over 130,000 signatures to keep increased PokéStop and Gym interaction distance. Prominent Pokémon GO content creators like ZoëTwoDots and The Trainer Club have referenced a potential boycott of the game in videos they uploaded today, citing Niantic’s refusal to listen to community concerns after they announced the impending end of pandemic bonuses in June.

“I’m more than down to boycott the game with everyone if we’re vibing that,” ZoëTwoDots, who has also partnered with Niantic, told her 212,000 subscribers. “I know for myself personally, I’m just straight up not spending money in the game going forward until they address it publicly.”

As the game celebrates its five-year anniversary, the conflict it now faces isn’t about players wishing for the game to be easier. Rather, this represents a failure by Niantic to listen to its user base, prioritize accessibility and incentivize users to stay home as COVID-19 cases rise again in the U.S.

(文:Amanda Silberling、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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