人とテクノロジーの関係性構築がカギに–これからのリーダーが取り組むべき7つの要素

今回は「人とテクノロジーの関係性構築がカギに–これからのリーダーが取り組むべき7つの要素」についてご紹介します。

関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 IT部門と事業部門の間に違いがなくなっている部分があることは、今や常識になっている。これは、今のITリーダーにはビジネスリーダーとしての役割が期待されており、ビジネスリーダーはITリーダーでもなければならないことを意味している。ではこれからの企業の技術的な方向性をリードしていくには、何が必要とされているのだろうか。

 AccentureのPaul Daugherty氏とH. James Wilson氏は、近く出版される書籍「Radically Human: How New Technology is Transforming Business and Shaping Our Future」で、人間と機械の融合について徹底的に考察している。同氏らによれば、2020年代のITリーダーは、人とテクノロジーの間の関係性を構築するために、積極的な役割を果たす必要があるという。

 同書では、「ビジネスとテクノロジーの融合は、顧客が初めて人間に近い人工知能(AI)エージェントとやりとりした時や、仮想現実(VR)ゴーグルを身に着けた時、あるいやブロックチェーンについて学んだ時に、それが企業の最先端の製品やサービスとリンクされる可能性が極めて高いことを意味している」と述べている。

 Daugherty氏とWilson氏は、Accentureが実施した調査の結果に言及している。この調査では、企業役員の80%が、将来のシステムは人間とのシームレスなやりとりを提供するものになると考えており、78%はこれらのシステムが人間の仕事のスタイルに適応するようになると予想していることが分かった。同氏らは「インテリジェントな技術が私たちの日常生活だけでなく職場も広がることから、最大の利益を得るためには、これらのシステムを徹底的に人間的なものに設計することが極めて重要になる」と述べている。

 「徹底的に人間的な」システムは、2020年代のビジネスを成功させるための鍵だ。Daugherty氏とWilson氏は、これからのITリーダーが取り組むべき優先事項を挙げている。

 同氏らは、「自然言語処理、コンピュータビジョン、音声認識、機械学習などの技術の利用は(中略)(システムと)人間との相互作用を容易にし、効率的にする」と述べている。「企業は、自然な会話や、簡単なタッチ操作や、十分なパーソナライゼーションを導入してシステムを再構築することで、人間プラス機械の新たな関係性を強化することができる」

 Daugherty氏とWilson氏は、「有能なリーダーは、レガシーシステムを縮小してデジタル的に切り離す一方、生きたシステムの特徴である徹底的に人間に合わせた機能を強化し、クラウド化する」と述べている。「また高度なクラウドサービスを戦略的に導入し、スピードと、柔軟性と、応答性を向上させるために、ネットワーク化されたアーキテクチャーを組織化し、協調させるための数多くの手段を活用する」

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