コンテンツコラボとセキュリティへの投資増加、「AWS+CGP」が上昇–Okta調査
今回は「コンテンツコラボとセキュリティへの投資増加、「AWS+CGP」が上昇–Okta調査」についてご紹介します。
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クラウドベースのID管理など“IDentity as a Service(IDaaS)”を提供するOktaは1月26日、2021年度の業務アプリケーション利用動向に関する年次調査「Businesses at Work 2022」を解説する記者説明会を開催した。調査は1万4000社以上の同社顧客が利用するOkta Integration Network(OIN)データに基づいている。
同社でデータ分析担当ディレクターを務めるLauren Anderson(ローレン・アンダーソン)氏は、人事管理(HR)の分野について、「コロナ禍当初の企業はリモートワーク環境に注力していたが、われわれの生活やビジネスがオンライン化する現在は進化の第2段階。企業はシームレスでセキュアな顧客体験の提供に注力している」と分析した。
今回で8回目を数えるBusinesses at Work 2022は、2020年11月1日~2021年10月31日の匿名化したOINデータを分析し、まとめたものである。OktaのID管理クラウドサービスのユーザー企業で、最も人気のあるアプリケーションは、昨年同様「Microsoft 365」がトップに君臨し、後に「Amazon Web Services」(AWS)、「Google Workspace」と続く。
特にGoogle Workspaceは前年比38%増で昨年4位からランクアップ。北米の順位はMicrosoft 365、Salesforce、AWSだが、アジア太平洋地域(APAC)と欧州中東アフリカ地域(EMEA)でGoogle Workspaceの利用率が向上し、今回の順位となった。
Anderson氏は「北米で4位にランクインした“Zoom”はグローバル5位に位置し、北米3位のAWSに迫りつつある。なお、前年比でAPACは37%増、EMEAは45%の成長を遂げた。他にも北米以外の地域で急成長した“Slack”はAPACで40%増(前年比)、EMEAで49%増(同)。さらに昨年の上位15位にランクインしなかった“GitHub”がAPACで急成長している」と補足した。
急成長した業務アプリケーションをユーザー企業数で見ると、メモの「Notion」が前年比240%増、出張や経費を管理する「TripActions」が同178%増、APIプラットフォームの「Postman」が同173%増。上位3製品のみ抜き出したが、10製品中7製品が新しいアプリケーションである。また、いずれもコラボレーションを重視していることも特徴の一つだ。
同様のアプリケーション群をユニークユーザー数で見ると、セキュリティの「Netskope」が前年比913%増、オンラインスケジューラーの「Calendly」が同771%増、Notionが同663%増。Anderson氏は「企業はコンテンツコラボレーションとセキュリティへの投資を増やし、前者は前年比20%増、後者は31%増」と成長が著しい状況を解説した。
複数の製品やサービスを組み合わせ、業務利用時の最適解を導き出す“ベストオブブリード”の分野では、Microsoft 365導入企業が選択する他のサービスを紹介。前年41%だったAWSは43%、前年36%だったGoogle Workspaceは38%、前年42%だったZoomは45%、前年32%だったSlackは33%へ増加した。また、Microsoft 365利用企業の33%が4種類以上のアプリケーションを併用している。