小売事業者の「4つの課題」を解決–サイトコアがECソリューション提供
今回は「小売事業者の「4つの課題」を解決–サイトコアがECソリューション提供」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
デジタルエクスペリエンス管理ソフトウェアを提供するSitecoreの日本法人サイトコアは1月27日、日本市場向けにSoftware as a Service(SaaS)ベースのデジタルコマースソリューション「Sitecore OrderCloud」を提供開始すると発表した。同ソリューションは、対個人(B2C)/対法人(B2B)ビジネスの両方に対応しており、国内のデータセンターでも利用できる。
電子商取引(EC)市場はコロナ禍の影響もあり急速に拡大している一方、コマース事業者が抱える課題として、事業を成長させるための「スケーラビリティー」、会社の規模などに合わせてシステムに変更を加える「カスタマイズ」、他のシステムと連携して幅広いニーズに対応する「拡張性」、システムを強化して不測の事態などに備える「アジリティー」がある。
OrderCloudは、Sitecoreが2021年4月に買収した米国企業Four51の技術を基盤としている。単体での導入に加え、コンテンツ管理システム(CMS)といった他のソリューションにもスムーズに連携できるという。同ソリューションは、革新性とベストオブブリード(ベンダーやアーキテクチャーの種類に関係なく、各分野に最適な製品を組み合わせること)を備えた「MACH(マック)アーキテクチャー」の形を取っているという。
MACHアーキテクチャーの「MACH」は、複数の小規模サービスを組み合わせて一つのアプリケーションを作る「Microservices」、全ての機能においてアプリケーションプログラミングインターフェース(API)公開する「API-first」、機能のアップデートが自動で行われ、管理が不要な「Cloud-Native SaaS」、フロントエンドとバックエンドを分離して素早く改善する「Headless」の頭文字でできている。
OrderCloudは、先述した課題「スケーラビリティー」「カスタマイズ」「拡張性」「アジリティー」を解決するという。
ヘッドレスアーキテクチャーを基盤としているOrderCloudは、フロントエンドとバックエンドが分離しているため、ECサイトのパフォーマンスに影響を与えることなくユーザーのニーズに合ったサイトを構築することができるという カスタマイズ
ECサイトのテンプレートや管理画面が提供され、後からカスタマイズすることが可能なほか、プラグインの形で他のシステムとも連携できる。Sitecoreの製品では、2021年11月に発表した「Sitecore CDP」やメールサービス「Sitecore Send」などを用意している。送料計算や住所検証などに関しても、日本で利用できるサービスの提供を計画している。
外部システムとAPI連携でき、海外で既に連携している例として、サブスクリプション管理サービス「Stripe」がある。料金を請求する場合、Stripeがウェブフックによって「もうすぐ支払いがあります」といった通知をウェブサイトに表示する。ユーザーがプランを変更した際は、その情報がStripeに通知され、改めて請求が行われる。
継続的インティグレーション(CI)/継続的デリバリー(CD)に対応した開発環境を提供する。この環境では、プログラムを開発する時に「GitHub」などのソースコードを改善してサーバー側でデプロイできるため、コードを変更するとすぐにシステムに反映される。サンドボックス/ステージング/本番環境を提供しており、開発者はサンドボックス環境で開発後、ステージング環境でテストし、テストにパスしたものが本番環境で公開される。こうした仕組みにより、新機能の改善などを細やかに行うことが可能になるという。