ソフトバンクグループ、クラウド向けArmプロセッサ開発の「Ampere Computing」を子会社化
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ソフトバンクグループは、サーバ向けArmプロセッサの開発大手であるAmpere Computing Holdings LLC(以下、Ampere Computing)の株式を100%取得し、子会社化すると発表しました。

Ampere Computingは電力効率が高く高性能なクラウドサーバ向けArmプロセッサ開発大手として知られています。
同社のAmpere Altraプロセッサは2022年にMicrosoft Azure、Google Cloudが相次いで採用し、2023年にはGitHubもArmベースのホステッドランナーを実行するためのプラットフォームとして採用を発表するなど、大手クラウドのArmプロセッサとして採用されています。
Ampere Computingの大株主として知られていたオラクルのOracle CloudでもAmpere Altraプロセッサの仮想マシンを以前から提供していました。
厳しさを増すクラウド向けArmプロセッサ市場における競争
一方で、Amazon Web Services(AWS)は同社独自に開発したArmプロセッサである「Graviton」を採用しており、またマイクロソフトも独自に開発したArmプロセッサの「Cobalt 100」を昨年(2024年)10月に正式サービスとして投入し、GitHubもArmベースのホステッドランナーとしてCobaltも提供を開始するなど、クラウド向けのArmプロセッサはクラウド各社が独自開発のプロセッサを投入し始めています。
Ampere Computingにとっては、明らかに競争環境が厳しくなってきていると言えるでしょう。
2016年にArmを買収し、そして今回Ampere Comutingの買収を発表したソフトバンクグループは、今後ArmとAmpere両社の緊密な連携によりクラウド向けArmプロセッサの開発強化を行い、厳しい競争環境の中で優位な位置を保とうと考えているように見えます。