凸版印刷、アバターの真正性を証明する管理基盤開発–なりすまし抑止へ

今回は「凸版印刷、アバターの真正性を証明する管理基盤開発–なりすまし抑止へ」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 凸版印刷は、分身として生成されたアバターの唯一性を証明するアバター生成管理基盤「AVATECT」開発し、試験提供を開始する。2022年9月までにアバター管理事業を開始し、2025年度までにメタバース関連事業として100億円の売り上げを目指す。

 同社は2021年11月から、1枚の写真から自身のリアルな3Dアバターを自動生成できるサービス「MetaCloneアバター」を提供している。

 メタバース市場への関心が高まる一方で、本人の許可や確認のない撮影などでアバターが生成されてしまう危険性や、アバターのなりすまし・不正利用がメタバース普及の大きな課題になっている。同社は、メタバース普及に伴うセキュリティリスクを低減させるため、アバターの出自や所有者情報を管理すると同時に、唯一性や真正性を証明できるアバター生成管理基盤の開発に至った。

 AVATECTは、アバター本体の管理や本人認証に加え、アバターに非代替性トークン(NFT)や電子透かしを付与するサービス。アバターの不正利用やなりすましを抑止し、メタバース上でのプライバシーや著作権の保護を実現する。AVATECTはアバターに関するメタ情報を管理し、NFT化と電子透かしで唯一性と真正性を証明する。

 メタ情報の管理では、アバターを生成した際に「氏名、身体的特徴、元となる顔写真などのモデル情報」「モデルが当該アバター生成に対して許諾しているかの情報」「アバター生成者、もしくは生成ソフトウェア、サービス情報」「アバター生成日時情報」「現在のアバター利用権情報」などをメタ情報として記録し、アバター本体とメタ情報をひも付けて保管する。

 唯一性と真正性を証明では、生成したアバターをNFT化することにより、アバターに唯一性を示す情報を付与する。一方、NFT化だけではアバターの不正コピーや二次加工を防止できないため、目視では判別できない情報である「電子透かし」を埋め込む。これにより、オリジナルかコピーされたものかを判別できるようにし、アバターの真正性を証明する。

 また2022年度内に、凸版印刷が提供する「本人確認アプリ」との連携により、アバターの登録やメタバースへのアバターのアップロードロード権限を本人確認された利用者のみに限定することを可能にする。また、メタバースの中でビジネスを行う事業者らにAVATECTを試験提供する。

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