SPPテクノロジーズ、MEMS・半導体製造装置の遠隔支援サービスを開始
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
SPPテクノロジーズ(SPT)は、SCSKの技術開発支援を得て、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)・半導体製造装置向けデジタル遮蔽(しゃへい)機能付き遠隔支援サービス(遠隔支援サービス)を開始した。
MEMSは「微小電気機械システム」のことで、身近な例では、スマートフォンやスマートスピーカーに内蔵されている小型マイクロフォンやインクジェットプリンタのプリンタヘッド(インク吐出部)がある。
デジタル遮蔽機能は、仮想空間上に、指定した対象物と同等の矩形を用意し、現実空間に配置された対象物と重ね合わせて表示されることにより、どの角度からでも、その対象物以外を映さないようにマスキングする。長年にわたる(拡張現実)XR技術の研究をもとにSCSKが開発した。
秘匿性の高い半導体製造工場などで遠隔支援サービスを利用するためには、機密情報漏えい防止の観点か、ら対象物以外の工場内の情報を遮蔽する必要がある。この課題を解決するため、SPTとSCSKが共同で、顧客企業の工場とサポート拠点が対象装置の映像だけを共有する手法を検討していた。その後SCSKが保有するデジタル遮蔽機能を活用した対象装置以外の情報をマスキングする遠隔支援サービスを開発した。
このサービスは、スマートグラスを通じた視界共有機能と、音声通話、XR技術を活用したデジタル遮蔽機能を用いて、機器の保守・メンテナンス及び修理対応時に、顧客の工場とサポート拠点を接続して遠隔で支援を行う。
装置の点検やメンテナンスの基本メニューに加え、装置を安定的に稼働させるための豊富なメニューを利用でき、顧客とSPTのエンジニアが遠隔支援サービスで接続することで、熟練エンジニアによる的確なサポートを提供できる。
今後、顧客の要望や課題解決につながる機能追加をSPTとSCSKで継続的に行う。同様の課題に直面している機器・装置メーカー、機器・装置を使用する企業に対し、提供サービスの充実を図るという。