ウクライナの国営通信事業者に「大規模サイバー攻撃」–「無力化」したと当局発表
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ウクライナの情報通信当局State Service of Special Communication and Information Protection(SSSCIP)は現地時間3月28日、国営通信事業者Ukrtelecomが「大規模サイバー攻撃」の標的になったと明らかにした。28日の太平洋時間午後12時35分時点で攻撃は無力化されているという。
インターネットアクセスを世界規模で追跡しているNetBlocksによると、今回の中核ITインフラへの攻撃はウクライナ全域に影響を及ぼし、ロシアによる侵攻が始まって以降ウクライナを襲ったインターネット障害の中で最も深刻なものだったという。NetBlocksは、ネットワークデータから判断し、コネクティビティーは侵攻前の水準の13%まで低下していたようだとしている。
SSSCIPは同日、Ukrtelecomはサービスを再開しているが、「ネットワークインフラを維持し、ウクライナ国防軍をはじめとする他の軍事組織、顧客へのサービス提供を続けるため、#Ukrtelecomは大半の個人ユーザーと法人クライアントに対するサービスを一時的に制限している」と伝えている。
SSSCIPの局長Yurii Shchyhol氏は同日の声明で、「人類史上初めてサイバー戦争が進行している」と述べている。
Shchyhol氏は、「世界のITコミュニティーすべて」がロシアの侵略行為に対して団結しており、MicrosoftやOracleなど大手がウクライナを支援していると述べた。さらに、SSSCIPは複数の報告に基づき、「反ロシアの立場をとるハッカーコミュニティー」の主な狙いは、軍事インフラの破壊し、ウクライナを脅かすことだと「推定」できるとしている。
「われわれが現在抱えている主な難題は、サイバースペースを含むすべての戦場で敵に打ち勝つことだ。われわれ一人一人は、サイバー衛生のルールを守ることで、この戦いを支援できる。知らない人物からのメッセージを開かないこと、出所不明のファイルをダウンロードしないこと、入ってくるすべての情報をうのみにせず批判的に捉えることだ」(SSSCIP)