AWS、「IoT TwinMaker」、新「Aurora Serverless」のGAなど–AWS Summit
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Amazon Web Services(AWS)は米国時間4月21日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催している「AWS Summit」で、「Aurora Serverless」「IoT TwinMaker」「Amplify Studio」「AWS Glue」など複数のサービスに関する発表を行った。データ、アナリティクス、機械学習サービス担当バイスプレジデントのSwami Sivasubramanian氏は基調講演でさまざまなイノベーションについて語った。
AWS IoT TwinMakerは、一部のリージョンで一般提供が開始された。建物や工場、産業機器、製品ラインといった現実世界のシステムのデジタルツインを開発者が迅速かつ容易に作成できるようにする新サービスだ。2021年の「AWS re:Invent」で披露されている。
このサービスによって、機器のセンサーやビデオカメラ、業務アプリケーションといった複数のデータソースからのデータを容易に統合し、それらのデータを組み合わせ、現実世界の環境をモデル化したナレッジグラフを作成できるようになる。さらに、このサービスを活用することで、より多くの顧客がデジタルツインを活用し、運用効率の向上や停止時間の削減を可能にする、現実世界のシステムをミラーリングするアプリケーションを開発できるようになる。
AWSのIoT担当ゼネラルマネージャーMichael MacKenzie氏によると、IoT TwinMakerはプレビュー開始以来、顧客から多くの関心が寄せられいる。デジタルツインの構築は高度な技術を持つ企業でも容易ではないという。「AWS IoT TwinMakerによって、顧客は運用に関して、以前は得られなかったインサイトを引き出せるようになった。ビルや工場、産業用機器、生産ラインなどをリアルタイムで改善したり、システムの振る舞いに関して最小限の取り組みで正確な予測を立てることができる」と同氏は説明した。
AWS IoT TwinMakerは現在、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)、欧州(アイルランド)などのリージョンで利用できるようになっている。今後さらなるリージョンで利用可能になるという。
また、「Amazon Aurora Serverless」の次世代版「Amazon Aurora Serverless v2」の一般提供開始が発表された。数十万規模のトランザクションを自動的かつ、瞬時にスケールできるため、極めて要求が厳しいアプリケーションにも対応できる。アプリケーションのニーズに応じたきめ細かい単位で適切な量のデータベース容量をスケールする。ピーク時の負荷を考慮してデータベース容量をプロビジョニングする場合に比べて最大90%のコスト削減が可能になるという。Aurora Serverless V2では「Amazon Aurora」の持つ高い可用性やパフォーマンス、レジリエンシー、低レイテンシー、迅速なクエリーも提供される。
「AWS Amplify Studio」も一般提供が開始された。ウェブおよびモバイルアプリ開発フレームワーク「AWS Amplify」を強化したサービスだ。ウェブアプリケーションのUI開発用の新しいビジュアルな開発環境で、完全にカスタマイズ可能なウェブアプリケーションを最小限のコーディングで開発できる。現在、東京リージョンを含む欧米やアジアなどの複数のリージョンで利用できるようになっている。
このほか、ETLサービス「AWS Glue」の機密データ検知機能や、オートスケーリング機能などのリリースも発表されている。