アップル、「macOS Server」終了–20年超の歴史に幕
今回は「アップル、「macOS Server」終了–20年超の歴史に幕」についてご紹介します。
関連ワード (サーバ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Appleは、「Mac」や「iOS」デバイスを管理するサーバー機能を提供する「macOS Server」を終了すると発表した。
同社はサポートページでmacOS Serverの終了を発表した。「Mac OS X Server 1.0」から数えて23年の歴史を持つ。既存ユーザーは、最新デスクトップOS「macOS Monterey」でこのアプリの利用を継続できる。
サポートページでは、「Appleは2022年4月21日をもってmacOS Serverを終了した。既存のmacOS Serverの顧客はmacOS Montereyで引き続きダウンロードし、利用することができる」とされている。
また、「キャッシュサーバ」「ファイル共有サーバ」「Time Machineサーバ」といった一般的なサーバー機能を「macOS High Sierra」以降に組み込んでいるため、「より多くの顧客がこれらの基本的なサービスを追加コストなしで利用できるようになっている」と説明されている。
このほか、Appleは、「プロファイルマネージャ」からほかのモバイルデバイス管理(MDM)ソリューションに移行するユーザー向けに、MDMソリューションの選択などに関するリンクを紹介している。
macOS Server終了のニュースはさほど驚くべき話ではない。Appleは2018年、macOS Serverの大幅な変更を発表した。それまで、VPNサーバー、ネットワーキングサービス、DNSサーバー、ファイアウォール、メールサーバー、カレンダー、メッセージなどのサービスが提供されていた。
米ZDNetのSteven J. Vaughan Nichols記者は当時、Appleが「iPhone」やMacを中心としたコンシューマー向け製品に対する取り組みを重視する中、サーバー製品の重要性が低下したと指摘していた。
キャッシュサーバやTime Machineサーバ、ファイル共有サーバ関連の高度なオプションは、2018年までに「macOS」の標準デスクトップバージョンに移行されている。今回、macOS Serverは、法人向けサーバーハードウェア「Xserve」と同じ運命をたどることになった。Xserveは2010年に販売終了が発表された。Appleは当時、「iTunes」、App Store、iPhone向けのコンテンツをサポートするため、10億ドルを超える規模のデータセンター群を建設し始めていた。