富士通、電通、ISID、3つのバリューチェーン変革に向けて協業
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富士通、電通、電通国際情報サービス(ISID)は、顧客起点でデマンドチェーン、サプライチェーン、エンジニアリングチェーンという3つのバリューチェーンを変革するための戦略的協業に合意した。顧客企業の継続的な事業成長に貢献するとともに、カーボンニュートラルを見据えた環境/社会課題の解決を目指す。
サプライチェーンマネジメントに関する業務システムのノウハウや同領域に適用できる最適化技術に強みを持つ富士通と、デマンドチェーンにおける顧客インサイトや企画プロデュース力に強みを持つ電通、エンジニアリングチェーン領域で豊富な実績と知見を持つISIDが協業することで、多くの企業間で分断されているデマンド/サプライ/エンジニアリングチェーンの効率的な連携を支援する。
協業の第一弾として、製造業のエンジニアリングチェーン領域において実績のある企業Siemens Digital Industries Softwareの製品ライフサイクル管理(PLM)システム「Teamcenter」を基に、ISIDの製品開発領域全般にわたる業務コンサルティングからIT実装までの一貫したソリューション力と、富士通のMOM(Manufacturing Operations Management:製造オペレーション管理)領域を含む顧客業務ノウハウやソリューション導入実績、実装力を掛け合わせる共同プロジェクトを発足する。
これにより、国内最大級のPLMシステムのデリバリーが可能となり、顧客ニーズの把握から製品開発、生産製造に至る各種データを連携することで、製造業向けエンジニアリングチェーン領域のデジタルトランスフォーメーション(DX)が実現するという。
多くの企業では、生活者の需要に関する情報を供給側に提供するデマンドチェーンと、原材料の調達から消費までの一連の流れであるサプライチェーン、製品企画から設計/生産準備を担うエンジニアリングチェーンの情報の分断が課題となっているという。
例えば、生活者の需要が正確に把握できると、供給側が原材料の仕入れや生産計画が最適化され、売れ残りによる損失の縮小や環境負荷の低減も可能となる。このような需要の把握やサプライチェーンの構造、社会の目まぐるしい変化に追随するには、3つのバリューチェーンを効率的に連携させて提供価値を最適化することが重要となる。
今回の協業ではこうした課題の解決を目指し、製造業の顧客の企画/設計部門などにマーケティング情報を連携し、Time to Market(ある製品の発売を企画してから製品として市場に投入するまでの時間)と、QCD(Quality, Cost, Delivery)のトレーサビリティー環境を提供する。