ファンケルと東芝デジタルソリューションズ、AIモデル開発で角層解析の裾野広げる
今回は「ファンケルと東芝デジタルソリューションズ、AIモデル開発で角層解析の裾野広げる」についてご紹介します。
関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ファンケルは、同社が9月16日から提供する「AIパーソナル角層解析」に、東芝デジタルソリューションズのアナリティクス人工知能(AI)「SATLYS(サトリス)」を採用した。東芝デジタルソリューションズが同日発表した。
SATLYSは、東芝のものづくりの実績から得た知見をAIの設計に生かし、高精度な識別、予測、要因推定、異常や故障予兆の検知、行動推定などを行う。検査やセンサー、映像・画像、人の行動などのデータを解析することで、生産性の向上や業務効率の改善を支援する。
ファンケルは、角層細胞から皮膚の老化などの指標となるタンパク質を特定し、従来の肌測定では不可能だった肌内部のダメージや将来的な肌トラブルを可視化する「角層バイオマーカーカウンセリング」を開発し、これまで一部の直営店舗と通信販売で有償サービスとして提供してきた。従来の方法では、肌にテープを貼って採取した角層中のバイオマーカーの解析に時間がかかるとともに、専用の解析機器が必要だったという。同社は、より手軽かつ無償で顧客に提供できるよう、東芝デジタルソリューションズと共に新たな仕組みを構築した。
両社は、ディープラーニングをはじめとするSATLYSのAIモデルで、肌の角層サンプルの画像から角層細胞の形状を認識したり角層バイオマーカーなどの生体指標を推定したりする技術を開発した。そして、東芝デジタルソリューションズの「SATLYS AI共通基盤」により、開発したAIモデルをクラウドサービスとして全ての直営店舗に展開することが可能となった。東芝デジタルソリューションズは、同基盤上に搭載した再学習とモデル更新の機能をファンケルへ提供することで、AIモデルの安定的な運用と精度の向上を支援している。
これらの仕組みによりファンケルは、全ての直営店舗で角層解析を無償で行い、その場でカウンセリングを行えるようになったという。