エクシオグループ、仮想GPU対応のAI基盤を構築–通信工事現場の写真判定を3秒以下に
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エクシオグループは、NVIDIA製GPUを搭載したサーバー「Dell PowerEdge」で、仮想GPU対応の人工知能(AI)基盤を構築した。デル・テクノロジーズが4月26日に発表した。
今回の導入で、エクシオグループは、これまでパブリッククラウドで運用していた「安全品質AIソリューション」をプライベートクラウド基盤に置くことになった。これによりGPUの使い方の自由度が高まり、信頼性を高めることができた。また通信工事現場で作業者を待たせることなくリアルタイムに効率的な作業を行うことが可能になった。
安全品質AIソリューションは、これまで現場から送られてきた写真などを人が見て判断していたものをAIが写真判定し、自動化する。1日に1万件以上の工事がある中で、人に頼った写真判定には限界があり、AIを使うことで写真判定の精度を上げることを目指していた。また、大量の写真検査の処理を、作業者を待たせることなく実施する必要もあった。
同ソリューションをプライベートクラウドに置くことによって、3秒以内には表示されるようになった。また、これまでは数日かかっていた検査員による写真の品質判定も即座に行えるようになり、品質確認のために再び現場に戻って写真を撮り直すといったこともなくなるなど、効率化につながった。これにより検査のランニングコストが大幅に削減された。
同グループでは、GPUパススルー方式ではなく、仮想GPU方式(NVIDIA vGPU)によるソリューションを検討しており、デルのサーバー「PowerEge R740」を基盤にした提案を評価し、導入を決定した。またvGPUプロファイルの設定などについて同社の手厚いサポートがあることも採用の決め手になった。
今後、同グループでは事業部ごとの業務に合わせてAIソリューションを増やしていき、たとえば設計業務にAIを活用して自動化していくことなども検討している。