マイクロソフト、5月の月例パッチで脆弱性74件を修正–緊急レベルは7件
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Microsoftは米国時間5月10日、5月の月例セキュリティパッチ「Patch Tuesday」をリリースした。74件の脆弱性が修正されており、その中には活発に悪用されている、「重要」(Important)と位置付けられた脆弱性(「Windows LSA」のなりすましの脆弱性)が含まれている。
今回のセキュリティアップデートではこの他、「緊急」(Critical)と位置付けられた7件の脆弱性も修正されており、その内訳はリモートコード実行(RCE)の脆弱性が5件、特権昇格(EoP)に関する脆弱性が2件となっている。また、緊急と位置付けられていない67件の脆弱性の多くは、RCEやEoPに関するものだ。さらに、DoSや情報漏えい、セキュリティ機能のバイパス、なりすましに関する脆弱性も修正されている。
今回のセキュリティアップデートの対象となっている製品には、「Windows」とそのコンポーネントの一部、「.NET」、「Visual Studio」プラットフォーム、「Office」とそのコンポーネント、「Microsoft Exchange Server」「BitLocker」「リモートデスクトップクライアント」「NTFS」が含まれている。
このアップデートで修正される脆弱性のうち、特に深刻なものには以下が含まれている。
CVE-2022-26937とCVE-2022-29972も特筆に値する。前者は「Windowsネットワークファイルシステム」(NFS)に存在するRCEの脆弱性だ。後者は「Magnitude Simba Amazon Redshift ODBC Driver」に存在する脆弱性であり、その件だけでMicrosoftがブログ記事を執筆するほど重要なものとなっている。
Zero Day Initiative(ZDI)によると、今回の月例パッチは過去の5月における月例パッチとほぼ同じ規模となっており、2021年5月と比べると19件多いものの、2019年5月と比べると5件少なくなっている。